通勤通学中・仕事中・授業中・デート中…と、時間を問わず、いつでも私たちを苦しめる過敏性腸症候群(IBS)。
特に無意識に『ぷぅっ!』と出てしまうガス型の過敏性腸症候群にかかってしまうと、外出するのが本当におっくうになりますよね。
しかし、過敏性腸症候群だとわかったあなたは、腸内フローラ(腸内細菌)を見直すチャンス!
今回は、つら~い過敏性腸症候群を引き起こす原因の1つとも言われている腸内フローラについて、じっくり学んでいきましょう。
目次
無視できない!過敏性腸症候群と腸内フローラの深い関係
突然ですが、みなさんはご自身が抱えている過敏性腸症候群の原因をしっかりと特定できていますか?
おそらく大半の方は、精神的ストレスまたは肉体的ストレスが原因だと思っていることでしょう。
確かに、ストレスは自律神経を乱し、腸や胃をはじめとする内臓に異常をきたすことがあります。
しかし、過敏性腸症候群はストレスだけが原因ではなく、腸内フローラのバランスが崩れて起こることもあるのです。
まるでお花畑!?腸内フローラとは
ところでみなさんは、腸内フローラというものをご存知でしょうか。
私たちの腸内(大腸)には、善玉菌や悪玉菌をはじめとする、多くの腸内細菌が棲みついています。その数なんと600兆個以上!種類も1,000種類を上回ります。
多種多様な腸内細菌は、菌種ごとにまとまって生息し、常にテリトリーをせめぎ合って共存しています。
そんな腸内でひしめき合う細菌たちの様子が、まるでお花畑([英]flora)のように見えることから、腸内細菌の様子(腸内細菌叢)が『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。
過敏性腸症候群の人は腸内フローラに問題があるかも
腸内フローラの様子(腸内細菌の種類や数)は、その人の食生活や年齢、体質、さらにはストレスなどによって、人それぞれ異なります。
しかしながら、健康な人の腸内フローラは、善玉菌の割合が多く、悪玉菌の割合が少ない状態が一般的です。
では、過敏性腸症候群の人の腸内フローラはどうなっているのかと言いますと…実は近年の研究で、IBS患者は健康な人に比べて悪玉菌の割合が多く、腸内フローラが乱れまくっていることが明らかになったそうなんです!
過敏性腸症候群の人は要注意!腸内フローラが乱れる原因
腸内フローラが乱れてしまうと、当然、下痢や便秘などの症状が起こりやすくなります。
しかし、なぜこれまで何ともなかった腸内フローラが、突如として乱れてしまうのでしょうか。
食生活
腸内フローラのバランスは、食生活が大きく関与しています。
というのも、おなかの調子を不安定にさせる悪玉菌は、食品に含まれているタンパク質や脂質、油分を餌に増加・活性化するからです。
過敏性腸症候群を患っているみなさん、ひょっとして普段から、肉類やお菓子ばかりを口にしてはいませんか?
ストレスを感じていないのにも関わらず、いつまでたっても症状が改善しない方は、こういった食生活の影響で腸内フローラが乱れているのかもしれません。
ストレス
また、もうひとつ、腸内フローラと深く関係しているのがストレスです。
ストレスを感じる脳と腸には情報を共有し合い、お互いに影響を及ぼす“脳腸相関”という密接な関係があります。
よく、旅行中や試験を控えているときに、腹痛・下痢・便秘などを起こす方がいますが、これは旅行中や試験前のストレス(不安感や緊張感)が、腸に影響を与えているためです。
反対に腸内フローラが乱れると、普段よりもさらに脳がストレスを感じやすくなります。
過敏性腸症候群は、こういった脳腸相関の悪循環も関係していることが考えられます。
その他
意外かもしれませんが、抗生物質の服用も、腸内フローラをおかしくしてしまう原因の1つ。
なぜなら抗生物質は、病気の原因となる細菌だけでなく、善玉菌など体に有用な働きをしてくれる細菌にも作用してしまうためです。
また、腸内フローラは他にも、加齢や運動不足など、様々な要因が引き金となって乱れることがあります。
腸内フローラを整えれば過敏性腸症候群の症状も緩和する?
さて、過敏性腸症候群と腸内フローラの関係性については理解して頂けたでしょうか。
ここまで深い関係性についてお話したのですから、次にみなさんが知りたいのは
『じゃあ腸内フローラを整えることで、過敏性腸症候群の症状が回復するの?』
ということだと思います。
ただ悪玉菌を減らすだけじゃダメ!大事なのは○○菌を増やすこと
前述の疑問に対して、先に答えを言うとすれば、答えはイエスです。
しかし、ただ悪玉菌を減らすだけでは、腸内フローラが整ったことにはなりません。
大事なのは、過敏性腸症候群の人が健康な人よりも少ない、ある菌を増やすこと!
その菌とはズバリ…『ビフィズス菌』です!
【ビフィズス菌とは?】
ビフィズス菌はヒトに有益な作用をもたらす善玉菌の一種です。
胃の粘膜を保護してくれる酢酸をつくることができ、お腹の調子を整える上で欠かすことのできない菌です。
過敏性腸症候群の研究を行っている東北大学医学部・福土審教授の研究によると、IBS患者は健康的な人よりも、腸内のビフィズス菌が著しく減少していることが明らかになっているんだそう。
また、別の研究では、腸内のビフィズス菌を増やすことが過敏性腸症候群に対して有用であることもわかっています。
参考文献:機能性消化管疾患診療ガイドライン2014_過敏性腸症候群(IBS)
https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/ibs.html
過敏性腸症候群の症状を和らげる菌を増やすためには
過敏性腸症候群の症状を緩和してくれる菌、つまりビフィズス菌を増やす方法は2通り挙げられます。
食事でビフィズス菌を増やす
1つ目の方法が、食事でビフィズス菌を増やすことです。
ビフィズス菌を増やす代表的な食べ物が、ビフィズス菌入りヨーグルト。
該当する商品を紹介するとすれば、森永ビヒダスヨーグルトやBifixヨーグルト、ダノンビオなどです。これらの商品にはビフィズス菌が含まれているため、他のヨーグルトよりも腸内のビフィズス菌をより早く増やすことができます。
また、ビフィズス菌はオリゴ糖をエサに増加・活性化するため、オリゴ糖を多く含む納豆・きな粉・たまねぎ・にんにく・豆腐なども、ビフィズス菌を増やす食品としておすすめです。
サプリメントでビフィズス菌を増やす
また、手っ取り早くビフィズス菌を増やす方法としてもう1つおすすめしたいのが、ビフィズス菌サプリメントです。
代表的な商品が、森下仁丹の『ヘルスエイド®ビフィーナEX』。
![]() |
|
機能性表示食品届け出表示 | 腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があることが報告されています。 |
---|---|
価格 | 初回限定3,980円 |
内容量 | 1箱30包 |
一日の目安量 | 1日1包 |
菌の種類 | ビフィズス菌ロンガム種BB536
乳酸菌アシドフィルス菌 乳酸菌ガセリ菌 |
その他の成分 | オリゴ糖(ラフィノース) |
ビフィーナEXには、腸内フローラを良好にするビフィズス菌(ロンガム種BB536)が100憶個含まれています。
また、ビフィズス菌とともに腸内フローラを整えてくれる乳酸菌も配合されているので、お通じ改善に最適。
実際に使用した方の口コミを見てみても、
「ガス型の過敏性腸症候群に悩まされていたけど、森下仁丹のビフィーナがかなり効いた。お腹の張りがなくて気分がいい。」
「お腹が緩くなりがちで、いつも正〇丸を飲んでいたが、ビフィーナEXに変えてだいぶ良くなりました!一時は病院に行くか悩むぐらいだったから本当に嬉しいです!」
「下痢と便秘を交互に繰り返す毎日で、生きてることも辛かったけど、お通じ改善サプリでやっとお腹が解放されました!特にビフィーナEXはマジで効果あった。おすすめです。」
という喜びの声が多数寄せられていました。
特にガス型の過敏性腸症候群に悩まされている方からの評価が高かったので、おならの回数やニオイが気になる方は試してみる価値アリですよ。
まとめ
脳と腸は自律神経でつながっており、脳がストレスを感じると、腸の動きが鈍くなり(または早くなり)、過敏性腸症候群の症状が起こりやすくなります。
このことから過敏性腸症候群は、脳のストレスだけが原因と捉えられがちですが、実はその脳のストレスは、腸内フローラの乱れが原因となって起こっているかもしれません。
今回の記事でもご紹介した通り、過敏性腸症候群を患う多くの方は、腸内のビフィズス菌が少なく、腸内フローラが乱れている状態です。
「自分は食生活に問題ないから大丈夫!」と思うのではなく、過敏性腸症候群になったら、まずは腸内フローラも見直してみることが大事ですよ。