便秘にいいとされているサプリといえば乳酸菌サプリが挙がります。
その中でも特におすすめなのがビフィズス菌。
ビフィズス菌って聞いたことはありませんか?
よく乳酸菌と一括りにされているんですが、近年は別のものとして紹介されるようになってきました。
そんなビフィズス菌はなぜ乳酸菌よりも便秘解消におすすめなのか、また乳酸菌とビフィズス菌は何が違うのか。その秘密に迫りたいと思います。
便秘解消におすすめしたいビフィズス菌サプリも紹介しますので、一緒に見ていきましょう!
目次
なぜビフィズス菌サプリは便秘を解消するの?
ビフィズス菌サプリはなぜ便秘にいいとされているのか、その理由をまずは確認しましょう。
善玉菌が便秘を解消する
ビフィズス菌は腸内へ届くことで善玉菌として働きます。
そもそも腸内には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という3つの細菌グループが住んでいて、勢力争いをしているんです。
それぞれがどんな働きをしているのか見てみましょう。
善玉菌 | 排便作用を促したり、免疫細胞を活性化させたりする菌。 |
悪玉菌 | 善玉菌の邪魔をし、便秘を引き起こしたり免疫力を低下させたりする悪い菌。 |
日和見菌 | 善玉菌と悪玉菌のそれぞれ優勢な方に加勢するどっちつかずの菌。 |
腸内でこういった働きをしており、腸内環境を左右しています。
見てみるとわかるとおり、善玉菌が増えると正常に排便作用が起こり、悪玉菌が増えると腸内環境が乱れて便秘になるんです。
したがって便秘を改善するためには善玉菌を増やすことが重要になります。
善玉菌のほとんどはビフィズス菌
ビフィズス菌は善玉菌として働くと説明しましたが、乳酸菌もまた腸内に届くことで善玉菌として働くものです。
そのため善玉菌というのはビフィズス菌と乳酸菌に分かれるんですが、なんとその99.9%をビフィズス菌が占めています。
つまり腸内に強く働きかけているのはビフィズス菌なんです。
減ってしまったビフィズス菌を取り戻そう
ビフィズス菌は生まれて間もないときが一番多く、それから年齢とともに減少していきます。
ビフィズス菌が減っていくことで悪玉菌は増えていき、腸内環境が乱れて便秘になりやすくなってしまうんです。
したがって便秘を予防・改善するためには減ってしまったビフィズス菌を取り戻す必要があります。
そのためにビフィズス菌を効率よく摂取できるサプリメントが、便秘の解消にはおすすめなんです。
便秘に効くビフィズス菌サプリの選び方
ビフィズス菌サプリには数多くの種類が存在しています。
その中から便秘に効果的なサプリはどんな基準で選べばいいのか見ていきましょう。
ビフィズス菌BB536がおすすめ
ビフィズス菌と一言でいっても、様々な種類が存在し、今までに32菌種見つかっています。
その中でも特に優秀なのが、ビフィズス菌BB536(ビフィドバクテリウム・ロンガム)というビフィズス菌です。
ビフィズス菌は通常熱や酸素、酸に弱く、腸へ届く前に分解され死滅してしまうものがほとんどの中、このビフィズス菌BB536は生存力が非常に強いため9割が死滅せずに腸まで届くという特徴があります。
したがって初めて食品に応用することができたビフィズス菌でもあり、サプリの中にもビフィズス菌BB536を使っているものはいくつかあるので、そういったものを優先的に選ぶといいでしょう。
オリゴ糖が含まれているか
腸内のビフィズス菌はオリゴ糖を分解し、乳酸と酢酸を生み出します。
この乳酸と酢酸は排便に必要な腸の蠕動運動を活性化させ、それにより排便を促すんです。
したがってオリゴ糖はビフィズス菌と一緒に摂取することを推奨されているんですが、普段からオリゴ糖を意識して摂取するのは結構難しいと思います。
そういった問題を解決するために、サプリにはオリゴ糖を一緒に配合しているものもあるんです。
ビフィズス菌とオリゴ糖を一度に摂取できれば効率的に腸内環境を改善し、便秘対策することができるので、オリゴ糖が配合されているかということも選択基準になるでしょう。
続けていきやすい価格かどうか
ビフィズス菌サプリは継続して飲み続けることで効果が得られるものです。
また効果が表れ便秘が解消されたとしても、サプリをやめてしまえばまた元の腸内環境に戻ってしまいます。
したがってビフィズス菌サプリは飲み続けることが大事になるのですが、そのときに重要なのは経済的に負担がなく続けていけるかということです。
無理をして購入して続けていくとそれがストレスになり、腸内環境の悪化に繋がるなんてことも、もしかしたら考えられます。
ストレスなく腸内環境を整えるために、続けていける価格かどうかに注意して選びましょう。
便秘解消におすすめのビフィズス菌サプリをご紹介!
それでは具体的にどんなビフィズス菌サプリが便秘解消におすすめなのか紹介していきます。
ビフィズス菌サプリの中でも優れたものを厳選したのでご覧ください。
ヘルスエイド・ビフィーナEX
最初にご紹介するのは森下仁丹から発売されているビフィーナEXです。
森下仁丹は創業125年を誇る大手医薬品メーカーで、ビフィーナは21年連続乳酸菌サプリ売上No.1を記録しているスーパーロングセラー商品になります。
その人気の理由は、ビフィズス菌だけでなく2種類の乳酸菌も配合されていることによるでしょう。
まずメインで含有されているのがビフィズス菌BB536。
ビフィズス菌BB536は「腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能がある」ことを認められた機能性表示食品です。
整腸作用に対して高い評価があり、便秘の解消に役立ってくれるでしょう。
また、ガセリ菌とアシドフィルス菌という2種類の乳酸菌が更に腸内をサポートしてくれます。
これら3種類の菌は便通改善だけでなく、免疫力強化やアレルギー症状の抑制、また内臓脂肪を減らしメタボを予防するといった様々な効果を発揮するんです。
更にオリゴ糖も配合していることで、それらの働きはより強固なものになります。
これらの理由から多くの人におすすめできる、万能なビフィズス菌サプリです。
乳酸菌革命
乳酸菌革命は健康いきいき倶楽部というサプリメーカーから発売されているサプリです。
なんとビフィズス菌、乳酸菌含めて業界内でも最多の、計16種類もの菌を配合しています。
16種類の中には3種類のビフィズス菌と、乳酸菌の中でも優秀なガセリ菌、ラブレ菌も配合されているため、それらが様々な角度から腸内をケアすることで腸内環境を整えてくれるんです。
3種類のビフィズス菌について見てみましょう。
- ビフィズス菌BB536
- ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス
- ビフィドバクテリウム・ビフィダム
これらのビフィズス菌が含まれています。
それぞれコレステロールの低下、潰瘍性胃腸炎の症状緩和、動脈硬化の予防など健康に作用する働きを多く持っているんです。
もちろん便通改善にも働いてくれます。
更にオリゴ糖も含んでいるので、高い整腸効果を実感できるでしょう。
またビフィズス菌や乳酸菌サプリの中では珍しく、添加物を使っていません。
添加物の中には腸にダメージを与えるものもあるので、そういった心配がなく子供や妊婦さんでも安心して飲むことができるサプリです。
LKM512顆粒タイプ
LKM512は共同乳業から発売されているビフィズス菌サプリです。
その名の通りLKM512というビフィズス菌を配合しています。
このLKM512は生存力と増殖力が強く、一日30億個のLKM512を2週間にわたり摂取したところ、2,000億個まで増殖していたそうです。
また整腸効果の他に、ポリアミンというアミノ酸を作り出すのも特徴です。
ポリミアンは食事から摂取しても大腸まで届けるのが難しいんですが、このLKM512は大腸に届いてからポリアミンを作り出します。
そのため、大腸のポリアミン濃度を一定レベルに保ち、動脈硬化など様々な疾患を予防するのに役立つんです。
またこのポリアミンは大腸がんにも有効であると考えられているほど優秀なものなので、ビフィズス菌と一緒に増やすことができるのは非常に高い健康効果だといえます。
年齢を重ねると様々な疾患のリスクも増え、不安が募っていきますよね。
そんなあなたの不安ごと和らげてくれる優しいサプリではないでしょうか。
ビヒダスBB536
ビヒダスBB536は森永乳業より発売されているビフィズス菌サプリです。
森永乳業といえば乳製品を多く発売しているメーカーで、乳酸菌に関しては大手食品メーカーの中でもトップクラスの研究力を持っています。
そんな森永乳業が発売したビフィズス菌サプリがビヒダスBB536です。
その名の通り、ビフィズス菌BB536が配合されています。
これまでビフィーナと乳酸菌革命にもビフィズス菌BB536は配合されていましたが、実はビフィズス菌BB536を最初に発見したのが森永乳業なんです。
したがってビフィズス菌BB536に関する専門性は他のメーカーと比べても随一といえるでしょう。
しかしこのビヒダスBB536はビフィズス菌BB536に特化していて、他の乳酸菌やオリゴ糖などといった成分は含まれておりません。
バランス良く腸内を整えるためには普段の食事にも気を遣わなければなりませんが、それさえできればビヒダスBB536は確かな便通改善効果を発揮してくれるサプリです。
便秘解消だけじゃない!ビフィズス菌サプリがもたらす効果
ビフィズス菌サプリがもたらしてくれる効果は便秘の解消だけではありません。
善玉菌を増やし腸内環境を整えることで他にどんな健康作用が働くのか見ていきましょう。
病気に対する免疫力を上げる
ビフィズス菌は善玉菌として働くと前でお話しましたが、この善玉菌には免疫細胞を活性化させるという働きもあります。
そもそも私たちの身体を病気から守ってくれている免疫細胞って、どこに住んでいるかご存知ですか?
実は免疫細胞の7割は腸内に集中しているんです。
そのため免疫細胞は腸内環境の影響を一身に受け、善玉菌が増えることで活性化されていきます。
免疫細胞は風邪やインフルエンザウイルス、またガン細胞などの病原菌を退治してくれるので、善玉菌が増えるとそういった疾患から身を守ることにもなるんです。
花粉症やアトピー性皮膚炎の症状抑制
善玉菌は免疫細胞を活性化させるだけでなく、免疫細胞を司る免疫器官にも働きかけてくれます。
免疫器官に働きかけることで免疫バランスを整えてくれるんです。
そもそも花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状の原因は、免疫器官に異常が生じ、免疫バランスが乱れることによります。
つまりそれらのアレルギー症状は腸に関係しているんです。
したがってビフィズス菌を増やすことで免疫器官が正常に働くようになり、アレルギー症状が軽減されます。
大人ニキビの改善
大人になっても悩まされるニキビ。
大人ニキビができる原因の一つに、腸内環境の乱れがあります。
みなさんの中には便秘のときにニキビができたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
腸内環境が乱れ便秘になると、腸内の老廃物や不要物が排出されずに溜まってしまいます。
するとその老廃物や不要物は血液中に混ざって体内を巡り、それが肌にニキビとして表れてしまうんです。
そういった老廃物や不要物を溜めないようにするためには、腸内環境を整え便秘を予防・改善することが大切になります。
したがって、ビフィズス菌を増やし腸内環境を整えることは大人ニキビを防ぐスキンケアにもなるんです。
ビフィズス菌って乳酸菌と何が違うの?
ここまでビフィズス菌の働きについてお話してきましたが、乳酸菌との違いについてはまだお話していませんでしたね。
どちらも腸内の善玉菌として働いている菌ですが、何が違うのか説明します。
人間や動物の腸内に生息している
ビフィズス菌は動物や人間の腸内にしか生息していない菌であるという特徴があります。
対して乳酸菌は動物や人間だけでなく、植物や乳製品など自然界の至るところに存在している菌なんです。
また植物由来の乳酸菌は動物由来のものと比べ、過酷な環境でも生き抜く強い生存力を持っていますが、ビフィズス菌のような動物由来の菌は生存力が弱いという欠点があります。
乳酸と酢酸を生み出す
整腸作用に強く働いてくれるのはビフィズス菌の方です。
乳酸菌はオリゴ糖を分解しても乳酸しか生み出せませんが、ビフィズス菌は乳酸と酢酸の両方を生み出すことができます。
この乳酸と酢酸は腸内を酸性に傾け、悪玉菌を減らしてくれるんです。
また腸の蠕動運動を活発にしてくれるため便秘解消にも役立ってくれます。
そのため、強い整腸効果を求めるなら乳酸菌よりビフィズス菌を多く摂取したほうがいいでしょう。
まとめ
ビフィズス菌がどのように働き便秘を解消してくれるのかわかりましたね。
便秘の解消には乳酸菌サプリも効果的ですが、それ以上にビフィズス菌の摂取がおすすめなんです。
ビフィズス菌は私たちが年齢を重ねるごとに減っていき、その代わりに悪玉菌が増えていきます。
そうやって悪玉菌は私たちの腸内を蝕んでいくんです。
そうならないように、いなくなってしまったビフィズス菌たちをサプリで取り戻し、便秘知らずの健康な腸に戻ってみませんか?
腸活ライフはあなたの身体を腸から守ってくれますよ。