Ⅰ型アレルギーに分類されるアトピー。
赤みを伴ったカサカサ肌から、腫れるように膨れ上がり粉をふく、皮がむけ落ちる、と症状は様々あります。
基本的な治療方法としては「ステロイド外用薬」が挙げられますが、最近では「腸から免疫を改善していく」という方法も注目されています。
ここでは「腸からアトピー対策をしたい!」という方のために、ビフィズス菌サプリの代表でもあるビフィーナが、アトピー改善に効果的かどうか、を解説していきたいと思います。
目次
そもそもビフィーナってどんなサプリ?
ビフィーナは腸内フローラを良好にしてくれるサプリとしてとても有名。
具体的にどのような成分が含まれているのかは書き表をご覧ください。
ビフィーナは森下仁丹が製造しているビフィズス菌サプリ。
銀色の小さい粒「仁丹」と言えば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。創業125年と歴史の長い企業です。
そんな森下仁丹が製造しているビフィーナは、ビフィズス菌BB536という菌をメインとしており、生きたまま腸に届く乳酸菌となっております。
ビフィズス菌(ロンガム種BB536)配合
ビフィズス菌BB536とは、赤ちゃんの腸内から発見されたヒト由来のビフィズス菌。
乳酸菌は人によって「合う」「合わない」がありますが、より人に適した菌ということになります。
ビフィズス菌BB536は、
- 整腸作用
- 感染症を防ぐ
- アレルギーの予防
- 潰瘍性大腸炎の緩和作用
- 骨の強度を高める作用
といった5つの働きが確認されており、アトピーで悩む方にも期待できる菌となっております。
ハイパープロテクトカプセルがすごい!
基本的にビフィズス菌は「熱」に弱く、腸に届くまでに胃酸で死滅してしまいます。
「なんとか腸までビフィズス菌を届けることはできないか」そう考えた森下仁丹は耐酸性の被膜を2重にしたシームレスのハイパープロとカプセルを開発。
この技術によって「生きたビフィズス菌」を腸まで届けることが可能になりました。
また、シームレスカプセルはレアメタルの回収技術としても開発が進められており、その技術は発展途上国でも手軽に利用できる「経口ワクチン」、自然に害のない「シロアリ駆除」、絶滅危惧種を守る「人口種子」など、世界でも注目されている技術となっています。
機能性表示食品だから安心
「機能性表示食品」とは、科学的根拠を元に、商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品のこと。
基本的にどんな商品でも、「こんな効果、作用があります」とは記載できず、機能性を表示するにあたり、国の定めたルールというものを守らなくてはいけません。
これは粗悪商品から消費者を守るためのものであります。
また、機能性が表示されている食品は、販売後、消費者庁が中心となり、しっかり監視を受けます。
つまりビフィーナはしっかり科学的根拠があり、消費者庁にも認められている商品ですよ、ということです。
アトピーを再度おさらい
アトピーにも4つの段階があり、それぞれの段階で治療法が変わってきます。
ここではおさらいとして、アトピーの原因や症状の段階について解説していきます。
アトピーって何?
アトピーとは「アトピー性皮膚炎」と呼ばれ、皮膚の炎症を伴う病気のこと。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、かゆみのある湿疹が主となります。
アトピーはⅠ型アレルギーに分類され、IgE抗体が皮膚・腸粘膜・気管支粘膜・鼻粘膜などにいるマスト細胞に結合した状態で抗原と出会うことにより、マスト細胞から化学伝達物質が放出され、アレルギー反応を引き起こすとされています。
また、アトピーの治療方法は4段階の状態によって分けられ
軽微
腫れたりしていないカサカサ肌。
対処法:抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬
軽傷
赤みをおびているカサカサ肌
対処法:抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド外用薬ミディアム
中等症
赤みを伴ったカサカサ肌ひどい状態。皮がむけて落ちる、腫れた部分が固まる、など
対処法:抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド外用薬ストロング
重症
赤みを伴った肌が腫れで盛り上げる。皮がむけ落ちてより悪化してる状態
対処法:ステロイドの飲み薬、免疫抑制薬の飲み薬、ステロイド外用薬ベリーストロング
となっています。
アトピーの原因は腸にあった?
アトピー性皮膚炎の改善と言ったら、ステロイドを塗ったりと皮膚へのアプローチが一般的でした。
全身にステロイドを塗りたくり包帯でぐるぐる巻き、というのも経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、最新の研究では「消化管へのアプローチ」が有効であるとされています。
というのも近年では腸内フローラの研究がとても進み、アトピー性皮膚炎の人は
- 腸内フローラの乱れ、多様性の低下がみられる
- 腸の炎症と皮膚の炎症がリンクしている
- リーガキット症候群(腸管壁浸漏症候群)との関連性が見られる
ということが分かってきました。
また、アトピー患者の多くは5歳未満で発症しているとのデータもあり、これは小さい頃に多く腸内に保有しているはずである、ビフィズス菌が関係があるのではないか、との研究も進んでおります。
ビフィーナでアトピーは改善できるのか
ここまでアトピーの原因、そして腸とアトピーの関係性を解説してきました。
そして、本題である「ビフィーナは実際にアトピー改善に効果が期待できるのか?」に関して、ビフィーナに含まれている成分や菌種から考察していきたいと思います。
ビフィズス菌BB536のアトピー、肌トラブル改善効果
ビフィーナに含まれている「ビフィズス菌BB536」はアトピーや肌トラブルの改善効果があると報告されています。
実際に
被験者:アトピーや肌トラブルを有する女性28名
内容:ビフィズス菌BB536を1本あたり20億個含む乳酸菌飲料を、1日1本、8週間継続
上記の条件で研究したところ、
- 排便回数の増加、爽快感の改善
- 肌の「つや」「はり」「赤み」「乾燥」などの自覚症状の改善
- マイクロスコープ画像でも肌の「きめ」「乾燥」の改善を観測
という効果が認められました。
腸内環境の改善が正常な排便を促し、肌トラブルなどの改善に繋がっていると捉えることができます。
アシドフィルス菌のアトピー改善効果
ビフィーナに含まれているアシドフィルス菌は、研究の結果、免疫細胞(NK細胞)活性にも効果が期待できることが明らかになっています。
アトピーを含むアレルギーの発症は、免疫細胞の一種である「Th1細胞」と「Th2細胞」、そして「Treg細胞」が関わり、互いにバランスをとりながら免疫をコントロールしています。
しかし、アトピー性皮膚炎患者に多くみられる「Th2細胞が過剰になる」という状態になると、「Treg細胞」が弱まり、免疫バランスが崩れていきます。
そうすると本来は体に無害なものまで「敵」として攻撃してしまい、アレルギーが発症してしまいます。
アシドフィルス菌は各免疫細胞のバランスを整える働きも確認されていることから、アトピー性皮膚炎の改善にも期待できます。
ビフィーナでアトピーは改善できるの?まとめ
腸とアトピーの関係性、そしてビフィズス菌はアトピーの根本的原因を改善する重要な菌だということがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、ビフィズス菌が含まれているビフィーナのみで「アトピーを完治」とまではいきませんが、アトピーの方は一度試してみても良いかもしれません。