ビフィーナとビフィコロンはどちらも乳酸菌サプリメントです。両方とも腸内環境を改善するチカラがあります。
ですが、どちらのほうが、より腸内環境の改善に効果があるのでしょうか?
ここでは、ビフィーナとビフィコロンの違いを比較していきます。どちらのほうがおすすめのサプリか、一緒に見ていきましょう!
目次
ビフィーナとは
ビフィーナは森下仁丹から販売されている乳酸菌サプリメントです。
森下仁丹は医薬品、食品等の製造および販売している会社で、1893年(明治26年)から続いている歴史ある会社です。
ビフィーナは、乳酸菌サプリメントの売り上げ部門で、19年間1位を取り続けている人気商品となっております。
ビフィーナの3つの菌
ビフィーナには3つの菌が含まれています。
- ビフィズス菌ロンガム種BB536
- 乳酸菌ラクトバチルス ガセリ種JLG01株
- 乳酸菌エンテロコッカス フェシウム種JEF01株
ビフィズス菌と乳酸菌が腸で働き、腸内環境を改善してくれます。
腸内フローラが良好になる
腸内フローラとは、腸内細菌がお花畑のように集まっていることをいいます。ビフィズス菌を摂取したことによって、腸内フローラが良好になったデータがあります。
20億個のビフィズス菌(ロンガム種)を含む食品の摂取により、対照食品摂取時に9.7+0.3回 log10/g fecesであった糞便中Bifidobacterium(ビフィドバクテリウム)属菌の菌数が、9.9+0.3回 log10/g fecesに有意に増加し、さらに占有率も、対照食品摂取時に34.4±19.2%に有意に増加したことが報告されました。(平均値±標準偏差)
値は平均値で示した,*p<0.05
被験者:健常女性11名
摂取期間:2週間(ビフィズス菌(ロンガム種)を20億個含む食品または対照食品を2週間毎日摂取)
Yaeshima et al., Bioscience Microflora, 16(2), 73-77, 1997 から改変
表を見てもらうとわかるように、ビフィズス菌を摂取することで、腸内フローラのビフィズス菌占有率が上がっています。
ビフィズス菌は体に良い菌ですので、腸内で数がふえることによって、腸内フローラを良好にすることができます。
オリゴ糖が含まれている
ビフィーナEXにはオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は、ビフィーナEXに含まれている菌たちのエサになることで、腸内環境の改善にチカラを貸しています。
歳を取るとビフィズス菌は減ってしまう
ビフィズス菌は歳を取るごとに減っていきます。赤ちゃんの腸内は99%以上がビフィズス菌ですが、成人になると約10%、還暦を迎えると約1%以下にまで減ってしまいます。
つまり、年齢を重ねるごとに腸内環境が悪くなりやすいのです。
ビフィーナを摂取することで、だんだんと減ってしまうビフィズス菌を補うことができます。
ビフィコロンとは
ビフィコロンは日精ファルマ株式会社から販売されています。日精ファルマ株式会社は「マ・マー」でおなじみの、スパゲッティ麺などを販売している会社で、創業が1900年(明治33年)の老舗企業です。
排便回数の増加した
ビフィコロンにも含まれている、ビフィズス菌(BB536)を含む食品を摂取したところ、排便の回数が増える実験結果が出ました。
出典:清水(肖)らJapanese Journal of Lactic Acid Bacteria 18(1):31-36(2007)から改変
被験者:21歳から45歳(男女)までの重度の便秘症を除く便秘傾向者55名のうち週あたりの排便回数が2~5回の者48名
摂取期間:2週間(ビフィズス菌(BB536株)を20億個含む食品または対照食品(ビフィズス菌(BB536株)を含まない食品)を2週間毎日摂取) *p < 0.05
便のニオイを抑える
※ニオイとはアンモニア量のこと
出典:Ogata et al. Microbial Ecology in Health and Disease 11:41-46(1999)から改変
被験者:21歳から42歳までの健常男女6名
摂取期間:2週間(ビフィズス菌(BB536株)を50億個含む食品を2週間毎日摂取) *p < 0.05
ビフィズス菌を摂取することにより便のアンモニア量が減り、ニオイを抑えることができます。
ダブルガードカプセル
ビフィコロンは、独自に開発された特殊なカプセルを使用しています。胃酸から守る外側層と、胆汁から守る内側層でビフィズス菌を守ります。
そのため、大腸まで生きたままビフィズス菌を届けることができます。
ビフィーナとビフィコロン、どっちが良いの?
ビフィーナとビフィコロン、どちらを選べばいいか迷っている方のために、2つを比較したデータを作りました。まずはこちらをご覧ください。
ビフィーナ | ビフィコロン | |
---|---|---|
比較の対象 | ![]() |
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価格(初回)1カ月分 | 税込3,980円 | 税込4320円 |
定期宅配1カ月分 | 税込4,320円 | 税込4320円 |
菌の種類 | ビフィズス菌ロンガム種BB536株
乳酸菌ラクトバチルス ガセリ種JLG01株 乳酸菌エンテロコッカス フェシウム種JEF01株
|
ビフィズス菌BB536株 |
1粒のビフィズス菌の量 | 100億個 | 50億個 |
ビフィズス菌を生きたまま大腸へ | 届くことができる | 届くことができる |
飲み方のタイプ | 顆粒タイプ | カプセルタイプ |
容器 | 箱(1包ずつ) | 瓶 |
栄養成分 | カロリー5.1kcal
たんぱく質0.16g 脂質0.41g 炭水化物0.84g 食塩相当量0.0012g、 オリゴ糖0.30g |
カロリー1.07 kcal
たんぱく質0~0.05 g 脂質0~0.01 g 炭水化物0.23 g 食塩相当量0.0015~ 0.0046 g |
ビフィーナのほうが安く始められる
ビフィーナとビフィコロンの値段を比べますと、初回購入・定期購入にしても1000円以上、ビフィコロンのほうが高くついてしまいます。
菌の種類が違う
ビフィーナには、ビフィズス菌と乳酸菌が2つで、計3種類含まれています。しかし、ビフィコロンには、ビフィズス菌しか含まれていません。
人の体質によって合わない菌もあります。もし、ビフィコロンのビフィズス菌が、自分に合わない菌でしたら、効果は出ないまま飲み続けることになります。
ですが、ビフィーナには、3種類の菌が含まれています。ビフィコロンよりも自分に合う菌を見つけやすいので、効果が出やすいでしょう。
ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖
オリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌のエサとなる成分です。ビフィズス菌たちは、エサがあることで、腸内で活躍することができます。
ビフィコロンには、エサとなる成分が入っておらず、1粒飲んだだけでは、効果があらわれにくい可能性もあります。
サプリメントの特徴の1つとして「お手軽さ」があります。ビフィコロンは、サプリメント+ビフィズス菌のエサを摂取しなければ、効果に期待しにくいです。
ビフィーナでしたら、エサとなるオリゴ糖が含まれていますので、1包だけで効果に期待ができます。
また、ビフィコロンは、カニ由来のキトサンという成分が含まれています。カニアレルギーの方は注意しましょう。
ビフィコロンのほうがビフィーナよりカロリーが少ない
ビフィコロンはビフィーナと比べますと、1粒あたりのカロリーが少ないです。
ですが、誤差くらいしかビフィーナと栄養成分は変わりません。もしあなたが、少しのカロリーも摂りたくないとお考えでしたら、ビフィコロンのほうがおすすめできるでしょう。
ビフィーナのほうが持ち運びに便利
ビフィコロンは瓶の中にカプセルが全て入っています。一方、ビフィーナは1包ごとに分かれていますので、必要な分だけ持っていくことができます。
というわけで、ビフィーナのほうが持ち運びに便利です。
ビフィコロンはカプセルタイプ
ビフィーナは顆粒タイプで、ビフィコロンはカプセルタイプです。顆粒タイプが苦手な方は結構います。
もし、あなたも顆粒タイプが苦手でしたら、ビフィコロンのほうが飲みやすいので、おすすめです。
ビフィーナには3種類の菌が含まれており、値段も安く、持ち運びしやすいです。どちらがおすすめかと聞かれたら、私は【ビフィーナ】をおすすめします。
まとめ
ビフィーナとビフィコロン、どっちがいいのかをお伝えしてきました。結論から言いますと、【ビフィーナのほうがおすすめ】です。
ビフィーナは、
- ビフィズス菌と乳酸菌が含まれており効果がでやすい
- 値段もビフィコロンより安い
- 1包ごとに分かれているので持ち運びしやすい
などの理由から、ビフィコロンよりおすすめできます。
しかし、顆粒タイプになっていますので、飲むのが苦手な方もいると思います。顆粒タイプが苦手でしたら、ビフィコロンのほうがおすすめできるでしょう。
ビフィコロンを飲むのでしたら、ビフィコロン+ビフィズス菌のエサとなる成分(オリゴ糖や食物繊維など)を摂取すると、効果があらわれやすいです。