サプリメントを使って乳酸菌を摂取することで、腸の調子が整います。腸内環境が整えば、便秘体質からの改善や美容・健康サポートにつながるなど、私たちにとってメリットが山ほどあります。
このページでは、乳酸菌サプリメントを人気ランキング順にご紹介しながら、自分に合ったサプリメントの探し方と、目的別商品の見分け方をお伝えしていきます。
乳酸菌の種類が多すぎて選べない!サプリメント選びに失敗したくない!という悩みをお持ちの方は、ぜひご覧ください。
目次
乳酸菌サプリメントを選ぶポイント
人気の乳酸菌サプリメントをランキングでご紹介していきますが、自分に合ったものと出会うためには下記のポイントも踏まえておくことがオススメです。
目的に合ったサプリメントなのか
乳酸菌は、沢山種類があって、どの乳酸菌も腸内で善玉菌として働いてくれることから、腸内環境を整えてくれるという働きは共通しています。
ただ、それぞれの菌は得意分野を持っており、この得意分野を理解しておくことで、自分の望みに合ったサプリメントを選びやすくなります。ランキングでも、商品ごとに目的の欄を設けていますので、参考にしてください。
目的 | 菌 |
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便秘解消 | ビフィズス菌ロンガム種 ビフィズス菌BB536 ラクリス菌 シロタ株 L-55乳酸菌 枯草菌 K-1乳酸菌 |
免疫力アップ | ビフィズス菌ロンガム種 ビフィズス菌BB536 クレモリス菌FC株 R-1(1073R-1) ラブレ菌 フェカリス菌 |
花粉症などのアレルギー対策 | クレモリス菌FC株 L-92 シロタ株 KW乳酸菌 フェカリス菌 ガゼイ菌 |
乳酸菌の力を引き出す成分が入っているか
そして善玉菌のエサとなり、腸にいる細菌と口から摂り入れた菌の栄養源となる成分が入っているかどうかもポイントとなります。善玉菌の栄養源となるのは、オリゴ糖と水溶性食物繊維です。
オリゴ糖と水溶性食物繊維は野菜・果物・海藻類に豊富ですが、日頃摂取不足を感じている方は、善玉菌のエサが入っているものを選ぶと良いでしょう。
自分の腸内環境に合っていて飲み続けられるか
最後に、自分の腸と、サプリメントに配合されている菌の相性が良いかどうかです。
腸内細菌のバランスには個人差があるので、どの乳酸菌が自分に合うかどうかは、飲んでみないことには判断できません。まずは1つの商品に絞って、最低2週間継続しましょう。
飲み始めて調子が良くなった場合は、1ヶ月、2ヶ月と継続していきますから、コストパフォーマンスもチェックしましょう。
乳酸菌サプリ人気ランキング
人気順で、乳酸菌サプリメントをご紹介していきます。ただし、あくまでも下記の基準が大切です。
- 目的に合ったサプリメントなのか
- 乳酸菌の力を引き出す成分が入っているか
- 自分の腸内環境に合っていて飲み続けられるか
第1位 ヘルスエイド・ビフィーナEX
ヘルスエイド・ビフィーナEXは、医薬品メーカーの森下仁丹が製造販売しており、乳酸菌サプリメントでは売上第一位を21年連続更新している人気商品です。
2週間の服用で排便回数が増加
便通改善効果が特定されているビフィズス菌ロンガム種が配合されていて、2週間の臨床試験では大腸の善玉菌占有率が増加し、腸内フローラの改善効果が認められました。
腸内環境が変わったことで、排便回数の増加と、便の質向上につながっています。
特殊カプセルでビフィズス菌が確実に届く
ヘルスエイド・ビフィーナEXの特徴は、胃酸から善玉菌を守って腸まで届ける特殊カプセルを使用している点です。この特殊な加工がされてあるシームレス(つなぎ目がない)な「ハイパープロテクトカプセル」を使うことで、ビフィズス菌が90%が腸まで生きて届くことができます。
ビフィズス菌の働きを助けるオリゴ糖配合
大腸で働くビフィズス菌と、主に小腸に定着する乳酸菌2種を配合し、腸内細菌の多様性にもバランスよく適応することができます。ビフィズス菌のエサとなって働きを助けてくれるオリゴ糖も含まれます。
成分の安全性、機能性に関する科学的根拠、品質管理への取り組みが消費者庁に受領され、ヘルスエイド・ビフィーナEXは機能性表示食品に指定されています。腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があることが認められているのです。
便秘解消目的であれば、一番に手に取るべきサプリメントと言えるでしょう。
第2位 乳酸菌革命
乳酸菌革命は、1つのサプリメントで沢山の種類の乳酸菌を摂取できるという特徴があります。
16種類を一度に摂取
ビフィズス菌、ラブレ菌、ガセリ菌、ラクチトバチルス系の乳酸菌など、16種類もの乳酸菌が配合されています。
一般的に、サプリメントで特定の効果を目的にする場合には、乳酸菌の働きが研究されているものを選ぶのが一般的です。健康食品の表記にも「内臓脂肪が気になる方」や「血糖値が気になる方」というものがありますよね。
乳酸菌革命は、そういったターゲットを絞っている商品・販売方法とは違って、同時に沢山の種類の乳酸菌を摂取することで、健康サポートをしようとするものです。
生きたまま腸に届ける耐酸性カプセル
耐酸性カプセルに入れられ、生きたまま腸に届く工夫がなされているのもポイントです。注目は添加物不使用により、純粋な乳酸菌だけを摂取できることでしょう。
第3位 久光製薬 乳酸菌EC-12
乳酸菌EC-12は、製薬会社の久光が提供する、信頼度の高い乳酸菌サプリメントです。1日4粒で1兆個という、他のサプリメントとは別世界とも言える菌数が配合されています。この量は、ヨーグルト100個分にもなります。
免疫細胞を刺激するEC-12
EC-12の正式名称は、エンテロコッカス属フェカリス菌EC-12株と言い、ヒト由来の乳酸菌です。非常に小さい球体の菌で、小腸のパイエル板を通過して免疫細胞を刺激することから、免疫力アップやアレルギーの改善に効果があります。
死菌でも効果は大
EC-12は高度の加熱処理で死菌加工されています。胃酸などの消化液で破壊されることなく、形を保ったままに腸にたどり着くことができます。
生きたま届くことが重要だと思われがちな乳酸菌ですが、加熱殺菌処理された死菌であっても腸内環境を整えるのには有効だと発表する論文もあります。
善玉菌のエサになるオリゴ糖配合
久光製薬のEC-12は、乳酸菌の力を引き出すオリゴ糖も配合しています。オリゴ糖は、消化吸収されることなく大腸に届きます。乳酸菌EC-12自体も、大腸の善玉菌のエサになるので、便秘解消効果も期待されるなどマルチに働くサプリメントです。
第4位 善玉菌のチカラ
善玉菌のチカラは、煮豆やカスピ海ヨーグルトを販売する食品メーカー・フジッコから販売されています。カスピ海ヨーグルトで使われる乳酸菌クレモリス菌FC株をサプリメントにしたものです。
粘り成分EPS多糖体で生きたまま届く
カスピ海ヨーグルトを食べたことがある人でしたらご存知かと思いますが、カスピ海ヨーグルトには他のヨーグルトにはない独特の粘りがあります。この粘りは、クレモリス菌FC株が作り出す成分EPS多糖体です。
このEPS多糖体は消化酵素で分解されないので、クレモリス菌FC株はEPS多糖体に包まれながら生きて大腸に届くことができます。
クレモリス菌FC株に期待できる効果は幅広く、各種研究でも実証されています。アレルギー症状の緩和や、お通じ改善などがあります。
水溶性食物繊維を配合
海藻由来の水溶性食物繊維「アルギン酸カリウム」も配合され、善玉菌のパワーをより強化してくれます。クレモリス菌FC株との相乗効果に期待です。日本人に不足しがちなカルシウムも入っています。
ダイエット中でも問題なし
カスピ海ヨーグルトは一時期大ブームになって注目を浴びましたが、ヨーグルトが苦手な人にはチャレンジしにくく、脂質の多さによるカロリーオーバーが気になるという難点がありました。
サプリメントであればそのような心配はなく、カロリーも1粒たったの0.71kcalですから、ダイエット中の女性にも嬉しいですよね。
第5位 カゴメ植物性乳酸菌ラブレ
野菜ジュースで有名なカゴメから販売されている乳酸菌サプリです。大手食品メーカーが販売元ということで、安心感がありますよね。
日本人の腸と相性が良い植物性乳酸菌
ラブレ菌を1日に100億個摂取できます。一般的な乳酸菌は動物性のものですが、ラブレ菌は植物性乳酸菌に分類されています。植物性乳酸菌は日本人が古くから食事で摂ってきたなじみの深い乳酸菌で、ラブレ菌は京都の漬け物「すぐき漬け」から発見された菌です。身近な乳酸菌ですので、腸の中に棲みつきやすいのが特徴です。
生き抜く力が強いラブレ菌
そして植物性乳酸菌は塩分や酸などの過酷な環境である漬け物の中に棲んでいたわけですから、腸までも生きていく力があって、動物性の乳酸菌と比較すると腸に届く割合が高いのも優れている点です。
フリーズドライ製法採用
ただしラブレ菌が力を発揮するためには、湿度や水分、栄養などの条件がそろう必要があるのですが、カゴメは国内初のフリーズドライ製法を使うことで解決しました。腸内で水分を得るとラブレ菌は目覚め、活動し始めることができるのです。
他のサプリメントよりも価格設定は高めですが、動物性の乳酸菌では効果が得られなかった人や、漬け物では塩分が気になる人にはピッタリだと言えます。
第6位 ライラック乳酸菌
ライラック乳酸菌は、有胞子性の乳酸菌を使用したサプリメントです。
硬い殻に包まれた有胞子性乳酸菌
有胞子性乳酸菌とは、乳酸菌が硬い殻に包まれている乳酸菌で、胃酸などの消化液から守って、腸まで生きた乳酸菌を運ぶことができるのです。
また、ライラック乳酸菌は植物性乳酸菌の乳酸菌なので、動物性と比較すると腸まで生きて届きやすいという特徴があります。
カプセルにおからを使用
生きて届いたあとは、しっかり腸内環境を整えて、便の形状を改善してくれます。カプセルの素材におからを使用しているところにも好感が持てます。
初回購入980円とお手頃ですが、定期購入申し込みという条件がついています。しかし、この定期購入には縛りがなく、メールや電話でいつでも解約ができますので、安心して申し込んでいただけますよ。
第8位 ヤクルトヘルスフーズ Noale(ノアレ)
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★スッキリとしたさわやかな毎日を過ごしたい方などにおすすめ ★グレープフルーツ果汁配合で爽やかな風味に ★KW乳酸菌で花粉症緩和効果に期待 |
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価格 | 2,160円 |
主成分 | KW乳酸菌 |
形状 | タブレット |
原材料 | 還元パラチノース、デキストリン、マルチトール、グレープフルーツ濃縮果汁、乳酸菌、ショ糖エステル、香料、酸味料、増粘剤(プルラン) |
成分 | 1粒(1.25g)当たり 熱量5.1kcal、たんぱく質0~0.1g、脂質0.05g、炭水化物1.1g、ナトリウム0~1mg、KW乳酸菌50mg |
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ノアレは、ヤクルト本社の子会社であるヤクルトヘルスフーズから販売されているサプリメントです。
花粉症改善効果があるKW乳酸菌
ノアレには、アレルギー症状の抑制に効果のあるKW乳酸菌が配合されています。KW乳酸菌は、アレルギー発症の原因物質IgEと、アレルゲンに対する防御反応を起こさないようにするIgGのバランスを正常に戻す作用があります。そのため、日本人に多い花粉症の緩和にも期待できると注目されているのです。
続けやすいが効果は未知数
タブレットタイプで食べやすいコンパクト形状、グレープフルーツ味で爽やかなので、続けやすいサプリメントだと言えます。
ただ、KW乳酸菌が腸までどのようにして届くかの説明がなく、添加物も多めであることから、ランクインしているもののあまりおすすめはできません。
第9位 サントリー ラクテクト
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★京都のしば漬けから発見されたプロテクト乳酸菌を配合 ★溜め込みがちな毎日を変えたい人に ★侵入したものを働かせないことで、防ぐ力をアップ |
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価格 | 4,968円 |
送料 | 無料 |
主成分 | プロテクト乳酸菌 ラクチュロース フコダイン ラクトフェリン |
形状 | タブレット |
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原材料 | ラクチュロース、マルチトール、乳酸菌、フコイダン含有メカブ抽出物、HPMC、ビタミンB1、ラクトフェリン、酸化ケイ素、ビタミンB6、ビタミンB2、着色料(酸化チタン)、ステアリン酸Ca、タルク、グリセリン、増粘剤(アラビアガム)、光沢剤 (原材料の一部に乳成分を含む) |
成分 | 3粒(930mg)あたり 熱量/2.28kcal たんぱく質/0.07g 脂質/0~0.02g 炭水化物/0.80g ナトリウム/0~2mg 食塩相当量/0~0.01g カリウム/1mg未満 リン/1mg未満 |
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飲料メーカー大手のサントリーから販売されるサプリメントですから、安心感がありますね。ラクテクトには、プロテクト乳酸菌(ラクトバチルスS-PT84)と善玉菌の増殖をサポートする3つの成分が配合されています。
防ぐ力を高めるプロテクト乳酸菌
植物性乳酸菌であるプロテクト乳酸菌は、胃酸や熱に強く、腸まで届いて効果を発揮します。プロテクト乳酸菌は、体内に侵入してきた細菌やウイルスを働かせず排除する能力を高めることから、防ぐ力を強くすることができるサプリメントです。
その他の成分も充実
ラクチュロースはミルク由来のオリゴ糖で、大腸まで消化されずに届いて善玉菌のエサとなります。
ラクトフェリンは初乳に入っている成分として名が知られています。外部の攻撃から赤ちゃんを守る機能性たんぱく質で、守る力と腸内環境を整える力を兼ね備えた成分です。
フコダインは海藻のヌルッとした成分で、水溶性食物繊維ですので、こちらも善玉菌のエサとなって、毎朝のスッキリ効果にも良い働きをします。
お肌のビタミンとも呼ばれるビタミンB群が配合されています。
第10位 森永ビヒダスBB536
森永ビヒダスBB536に含まれている乳酸菌は、森永乳業が発見した特別なビフィズス菌「ビフィズス菌BB536」を使用したサプリメントです。
生き抜く力が強いビフィズス菌BB536
ビフィズス菌BB536は、他のビフィズス菌と比較すると酸や酸素に強く、胃酸で死滅することなく生きたまま大腸に届いて働き始めます。悪玉菌を追い出して腸内環境を良好にしてお腹の調子を整える機能が報告されており、機能性表示食品に指定されています。
ビフィズス菌だけのサプリメント
乳酸菌の力を引き出す成分はありませんが、ヘルスエイド・ビフィーナEXに配合されている菌数の1.5倍ですので、こちらもおすすめです。
コストで比較!乳酸菌サプリメント
以上、1位から10位まで人気の乳酸菌サプリメントをご紹介してきました。コスト面でも比較しましたので、検討の材料にしていただけたらと思います。
下記価格は、初回限定ではなく正規の価格で表示しています。
サプリ名 | 1ヶ月のコスト | 目的 |
---|---|---|
ヘルスエイド・ビフィーナEX | 5,400円 | 便秘解消 免疫力アップ |
乳酸菌革命 | 2,880円 | 便秘解消 免疫力アップ アレルギー対策 |
森永ビヒダスBB536 | 3,670円 | 便秘解消 免疫力アップ |
久光製薬 乳酸菌EC-12 | 3,240円 | 免疫力アップ アレルギー対策 |
善玉菌のチカラ | 2,550円 | 免疫力アップ アレルギー対策 |
カゴメ植物性乳酸菌ラブレ | 4,628円 | 免疫力アップ |
ライラック乳酸菌 | 4,536円 | 便秘解消 |
ヤクルトヘルスフーズ Noale(ノアレ) | 2,160円 | アレルギー対策 |
サントリー ラクテクト | 4,968円 | 免疫力アップ |
サプリメントに入っている菌を解説
乳酸菌 | ビフィズス菌 | |
---|---|---|
腸での定着場所 | 小腸 | 大腸 |
胃酸に対して | やや弱い | 弱い |
腸内で菌が作り出すもの | 乳酸 | 乳酸 酢酸 ビタミンB群 葉酸 |
乳酸菌サプリメントに入っている菌は様々で、働きにも違いがあります。これらの菌は、乳酸菌とビフィズス菌に分類することができます。どちらも腸内環境を改善し、私たちの健康に良いという点では同じなのですが、沢山の違いがあります。
乳酸菌とビフィズス菌の違い
まず、乳酸菌とビフィズス菌は、腸の中で生息する場所が違います。乳酸菌は主に小腸に、ビフィズス菌は大腸に定着しやすいという性質があります。
そして菌の生産物も、乳酸菌と比べてビフィズス菌は多いことが分かります。乳酸菌は、糖質を分解することで乳酸を作り出します。ビフィズス菌は、乳酸に加えて酢酸も作り出すことができるのです。
更に乳酸菌は消費するブドウ糖を100とした場合、乳酸は5割以上の生産率となりますが、ビフィズス菌の乳酸生産率は5割を下回ります。その分、ビフィズス菌は酢酸の生産を行っています。
ビフィズス菌は酸素があるところでは生きていくことができません。ビフィズス菌が生きていけるのは大腸だけで、胃や小腸には棲みつくことができないのです。
乳酸菌であれば、酸素の有無に関わらず存在できるので、腸内はもちろん体のあちこちにいます。
大腸のビフィズス菌は、年齢と共に減少していくので、歳を重ねると腸内環境が悪くなっていきます。乳酸菌サプリメントを活用して、いつまでも善玉菌が元気な腸を維持していきたいですよね。
生菌と死菌の違い
なお、乳酸菌やビフィズス菌は、生きたまま届くことで、本来の働きをさせることができます。しかし、このような菌は胃酸や胆汁などに弱く、ほとんどが死滅してしまいます。ですから、乳酸菌を配合した商品は、生きたまま届かせるための工夫がされています。
なお、生きた菌のことを生菌、死んでしまった菌のことを死菌と呼びます。生菌であれば、そのまま腸内細菌となって善玉菌として働き始めます。
死菌に何の意味もないかというと、そうではありません。腸内では善玉菌のエサとなって、増殖のサポートを行い、死滅した悪玉菌や不要物を吸着して体外に排出する、食物繊維と似た働きをします。
死菌は消化液の影響を受けることなくそのままの形を保って腸に届いてくれるので、製品化した時も安定しているというメリットがあります。
代表的な菌をご紹介
沢山あるビフィズス菌、乳酸菌ですが、有名どころの菌と働きをご紹介します。
ビフィズス菌ロンガム種
ビフィズス菌ロンガム種は、日本人の腸に常在しているビフィズス菌の一種です。赤ちゃんから成人まで、ほぼ一定の割合存在するものですが、その後老化と共に減少していきます。
腸内環境の改善効果が認められている乳酸菌です。
ビフィズス菌ロンガム種入りのサプリ ⇒ ヘルスエイド・ビフィーナEX、森永ビヒダスBB536
クレモリス菌FC株
クレモリス菌FC株は、カスピ海ヨーグルトで使われる乳酸菌です。大腸まで生きて届くことが分かっているプロバイオティクス乳酸菌です。EPSという粘り成分を作り、アレルギー緩和効果が認められています。
クレモリス菌FC株入りのサプリ ⇒ 善玉菌のチカラ
ガセリ菌
人間の腸に多く存在する乳酸菌の一種です。胃酸や胆汁で死滅せずに腸に届いて長く留まることができる乳酸菌で、整腸作用や肥満予防に効果的だと注目されています。
ガセリ菌入りのサプリ ⇒ ヘルスエイド・ビフィーナEX、乳酸菌革命
ブルガリクス菌
広く流通するプレーンヨーグルト(ブルガリアヨーグルト)で多く使われる乳酸菌で、整腸作用に優れています。腸のバリア機能を高めて、腸内フローラのバランスを整えます。
乳酸菌サプリメントを摂る理由
私たちの腸内には数千種類もの細菌がすんでおり、数にして600兆個にも上る細菌が集団を作って生きています。様々な種類の細菌で集団を形成し、縄張り争いをしている姿がお花畑のようだということで、腸内フローラと呼ばれています。
腸内のお花畑、腸内フローラをより良く育てていくことが、腸内環境を整えることに繋がります。腸内環境を整えることで、体に起こる様々な不調を改善していくことができます。
乳酸菌を摂取する理由
私たちの腸にいる細菌は、大きく3つに分類されます。それが、善玉菌・悪玉菌・日和見菌です。
善玉菌は、蠕動運動という腸の運動を活発にし、悪玉菌の繁殖を抑えることができます。ビフィズス菌や乳酸菌が善玉菌に該当します。
悪玉菌は、便を腐敗させて有害物質を生産する菌で、大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などのことを言います。
日和見菌は、善玉菌が優勢の時は善玉菌と似た働きをはじめ、悪玉菌が優勢の時は一緒に悪影響になる、どっちつかずの菌です。
乳酸菌を摂取するのは、自分の腸内に定着させて腸内環境が良い状態を安定させるためです。
サプリメントが良い理由
そして、人の腸内環境は、本当にそれぞれ違っているものです。種類の多い中から自分の腸内環境に合う菌を見つけるまでは、試していく必要があります。ですから、サプリメントを使って相性を確認していくことが、最も効率的なのです。
食事から善玉菌を入れるよりも、サプリメントで摂るほうが、相性の度合いを測りやすく、年々割合と勢いが弱まる善玉菌を活性化させるためにも、サプリメントにチャレンジしてみましょう。
乳酸菌サプリメントに期待できる効果
乳酸菌サプリメントで善玉菌を摂取して腸内に住まわせることで、今いる善玉菌も増やして腸内フローラを改善していくことができます。
ここで、乳酸菌サプリメントに期待できる効果をまとめました。
便秘解消をサポート
乳酸菌サプリで善玉菌を増やすと、善玉菌が作り出す有機酸(乳酸、酢酸など)の量が増えます。有機酸は、腸壁を刺激して蠕動運動を誘発するので、排便を促す天然の起爆剤になるのです。
筋力不足による便秘や、ストレスで脳からの信号の乱れによる便秘などにも、別のルートから排便を促すので便秘解消になります。
乳酸菌サプリは食品なので、便秘薬(下剤)を利用しながら併用して一緒に飲むことができます。
便秘薬は、溜まった便を出してしまうためのもので、便秘を治してくれる薬ではありません。サプリメントは毎日飲み、便秘薬は徐々に回数を減らして、便秘が悪化した時だけの利用にしていきましょう。
毎日飲むことで腸が整い、自然なお通じを出せるようになってくるので、便秘薬の量と使う回数を減らすことができます。
栄養の消化、吸収を助けてくれる
善玉菌は、栄養の消化と吸収にも作用します。同じような食事をしていても、効率的な栄養吸収ができるようになります。
お通じは栄養を吸収し終えた老廃物ですから、栄養の吸収が早ければ早いほどお通じを出すスパンも短くなります。
アンチエイジングになる
善玉菌は、活性酸素など老化原因物質の働きを抑えてくれるので、アンチエイジングに効果があります。活性酸素を無害化することは、アンチエイジング他、生活習慣病の予防にもつながります。
負けない体を作る
腸には、免疫を作っている免疫細胞が集中して存在しています。乳酸菌サプリを飲んで腸内環境を良くすれば、免疫細胞が免疫を作りやすい状況にすることができます。
ですから、ウイルスや細菌には負けない体づくりにつながり、インフルエンザ・風邪予防になります。
更に免疫が活性化されるので、アレルギー症状の改善にもなります。
乳酸菌サプリメントを飲むときの心構え
目的にマッチした乳酸菌サプリを選んだら、あとは飲み始めるだけ!というわけではありません。飲むときの注意点などもありますので、ご確認ください。
2週間を目安に飲もう
腸内細菌は、2週間で入れ替わると言われています。2週間は毎日飲み続けて、体の変化を観察してみてください。
相性の悪い乳酸菌を摂取した場合は、「何の変化も起きない」という状況になります。まれに便秘が悪化したりガスが溜まったり、ということもありますので、2週間続けても効果を感じられない場合は、相性が合わなかったと判断して、他の乳酸菌が入ったサプリメントに移行しましょう。
乳酸菌サプリメントを飲むタイミング
乳酸菌サプリメントを飲むタイミングでおすすめなのは、夜寝る前です。腸内細菌は、夜寝ている間に活動が活発になるので、寝る前に飲んで細菌の活動を活性化させることがおすすめです。
腸内細菌のゴールデンタイムと言われる22時から翌2時に、たっぷりの乳酸菌を届けましょう。
乳酸菌サプリメントだけではダメ
乳酸菌サプリメントを飲むだけで腸内環境を完璧に仕上げることは不可能です。サプリメントはあくまで健康補助食品ですから、普段の食事を見直して、腸が喜ぶ食生活に方向転換していく必要があります。
腸の善玉菌のエサになる食物繊維たっぷりの食卓にしていきましょう。
まずは1商品から始めよう
乳酸菌は、摂り過ぎたからといって健康を害すことはありません。ですから、複数の乳酸菌サプリメントを試すのも、腸内環境を整える上では効果的でしょう。
ただ、自分の腸と相性の良い菌を見つけるのであれば、1商品に絞って飲み始めるのが最も効率が良く、金銭的負担も少なく済むのではないかと思います。
乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料などでも摂取できますが、脂質・糖質の摂取過剰になる可能性があり、乳製品は日本人の腸とは合わない研究結果も多々ありますので、乳酸菌だけをギュッと凝縮したサプリメントを飲まれることをおすすめします。
まとめ
サプリメントを飲んで、善玉菌占有率を伸ばしても、しばらくするともとに戻ってしまいます。
ですから、乳酸菌サプリメントと、善玉菌を増やす食生活を継続していくことが大切です。お通じ解消であれば、効果が出やすいですが、アレルギー改善を目指されるのでしたら、1ヶ月~3ヶ月という長丁場になります。
健康は腸から始まります。腸内フローラを良好にして、気持ちを明るく過ごしましょう。