アトピー性皮膚炎の患者数は、ここ10数年で増加しており、軽度も含めると、今や3人に1人が発症している病気です。
国民病とも言われるアトピーは、要因が複雑に絡み合っており、原因がハッキリしないことから、根本的な治療を行っている機関がないのが現状です。
現在のアトピー性皮膚炎治療の主流はステロイドによる緩和ですが、一時的な対策に過ぎず、根本的な改善にはなっていません。
しかし、近年では腸内環境を改善することで体質を変え、アトピー症状を抑えていくことができると注目を浴びています。
- いくらかいても、痒みが止まらない
- 沁み出てくる浸出液や血を止めたい
- 肌が突っ張って、首や腕の関節を曲げるのも痛い
- 日中は我慢しているのに、夜寝ている間にかいてしまっている
- 鏡を見るのも、他人に肌を見られるのも嫌だ
このページでは、こういった悩みをお持ちの方は必見の、アトピーをインナーケアで改善していく方法と、おすすめの腸内環境サプリメントをご紹介していきます。
目次
アトピーを治したいなら腸内環境を改善しよう
アトピー性皮膚炎は、過剰な免疫反応によってアレルギー反応が起こる病気です。
この過剰な免疫反応って、実は「腸と深い関係がある」ということをご存知でしょうか?
腸には約80%以上もの免疫細胞が存在しており、常に腸にある腸管免疫によって作られています。
つまり、腸内環境の良し悪しによって免疫のバランスが変わってしまうんですよ。
腸内環境が悪いと起こる腸内表皮反射
『悪玉菌』・『善玉菌』という単語は耳にしたことがありますか?
これら二つの細菌は、私たちの腸内に潜んでいる細菌のことで、悪玉菌の量が増加してしまうと腸内環境が悪化し善玉菌が減少してしまいます。
腸内環境が悪化してしまうと悪玉菌が便を腐らせてしまい、アンモニアやアミンと言った有害物質が生成されるので、腸内環境に悪循環が生まれるんです。
すると、腸内に潜む免疫細胞が毒素に対して反応し、腸内表皮反射と呼ばれる反応を起こします。
この腸内表皮反射が起こると、ニキビや吹き出物が肌に現れるようになり、「腸が危険な状態にあるから助けて!」というサインを出し始めるんです。
腸内表皮反射でアトピーが始まる
上記で紹介したような腸内表皮反射がしばらく続いて放っておくと、腸内に毒素が蔓延しまうため、腸内環境はさらに悪化の谷を下っていきます。
こうして行きついた谷の先が『アトピー性皮膚炎』という地獄なんですよ。
つまりアトピー性皮膚炎というのは、「腸内環境が悪くて大変な状況ですよ」ということを、肌という見える場所に炎症を起こすことによってサインを送っている訳です。
アトピーの改善はサプリメントを使おう
腸内環境の悪化を防ぎアトピーを改善するためには、乳酸菌が入ったサプリメントを摂取することが最も近道となります。
どうして近道となるのか、その理由について見ていきましょう。
乳酸菌は腸内環境を改善する
乳酸菌は腸に住む善玉菌のことで、善玉菌を口から摂取することで腸内の善玉菌として働かせたり、善玉菌が働きやすい腸の状態を作ったりして腸内環境を改善します。
また、善玉菌が増えると、善玉菌は有害物質を生成する悪玉菌と戦ってくれるため、悪玉菌が増殖することなく良好な腸内環境を保つことが出来ます。
乳酸菌は免疫力を高める
更に乳酸菌は、腸粘膜を刺激して免疫細胞の働きを活性化する作用があることが分かっています。
アレルギー反応を引き起こす抗体の作り過ぎにストップをかけ、Th1細胞・Th2細胞などの免疫細胞のバランスも調整してくれるので、アトピーの症状が徐々に緩和されていくのです。
おすすめは発酵食品よりもサプリメント
ヨーグルトや漬け物などの発酵食品にも乳酸菌は含まれていますが、食品内の乳酸菌は行き抜く力が弱く、胃でほとんどが死滅してしまいます。
それに加えて、ヨーグルトや発酵食品で乳酸菌を摂取すると、糖質や脂質、塩分といった余計なものまで摂取してしまうことになります。
糖質や脂質を過剰に摂取してしまうと、ニキビや肌荒れなどの原因に繋がってしまうため、アトピー改善には向いていません。
ですから、乳酸菌サプリメントを使って、短期間で大量の乳酸菌を腸に送ることが、手っ取り早い腸内環境の改善になり、アトピー緩和に直結するのです。
腸内環境サプリメントの選び方
アトピー改善用の腸内環境サプリメントを選ぶ際は、乳酸菌の種類や形状など沢山ありますので、迷ってしまわれると思います。ただ、以下の3つのポイントを守っていただけたらスムーズに目的を果たせますので安心してください。
腸の善玉菌を増やせるサプリ
腸の善玉菌を増やせるサプリメントかどうか、その菌の研究報告や、サプリメーカーが開示しているデータを見ると分かります。腸の善玉菌が増えれば、自然と悪玉菌は減り、有害物質の量も減ってきますので、腸管免疫の保護につながります。
アレルギー症状を緩和する乳酸菌 |
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アシドフィルス菌、LGG乳酸菌、L-55乳酸菌、KW3110、クレモリス菌FC株 |
アシドフィルス菌は、アレルギー抑制の効果があり、カスピスが行った実験でも、アシドフィルス菌の継続的な摂取で、症状が軽減していくことが分かっています。
他にも、クレモリス菌FC株やLGG乳酸菌など、アレルギーに効果があると報告されている乳酸菌は沢山ありますが、まずは腸内環境の改善をしないことには、アトピー緩和もできません。
乳酸菌全般に免疫力を高める働きがあるとされていますし、これらの菌は、たまたま研究が進んでいるだけという見解です。
自分の体質に合うサプリ
飲んだサプリメントが体質に合うかどうかは、お通じの形状を見るとわかります。健康的なお通じを、毎日できるようになってきたら、相性が合ったという証拠です。
詳しくは【腸内環境の状況を知る方法】で解説しています。
続けられる価格のサプリ
そして、アトピー性皮膚炎対策として飲まれるのであれば、毎日欠かさずに飲み続ける必要がありますので、価格の面で無理がないかを確認しましょう。
病院や処方薬より価格が高い場合もありますが、薬を使わない体質改善の意味あいもあります。
アトピー腸内環境サプリメント ベスト8
- 腸の善玉菌を増やせるサプリ
- 自分の体質に合うサプリ
- 続けられる価格のサプリ
以上3つの条件から採点した腸内環境サプリメントを、ランキングでご紹介していきます。
自分の体質に合うかどうかは、売り上げ及び口コミの評価を考慮しております。日本人の体質に合う順だと思っていただけたらと思います。
第2位 ヘルスエイド ビフィーナEX
続いて紹介するのは、森下仁丹で販売しているビフィーナEXと呼ばれる乳酸菌サプリです。
ビフィーナEXに含まれている乳酸菌はビフィズス菌ロンガム種BB536という乳酸菌で、整腸作用が非常に強い乳酸菌を配合しています。
ただ、ビフィズス菌ロンガム種BB536には整腸作用はあっても、免疫力のバランスを整える作用はありません。
しかし、強い整腸作用のおかげで腸内環境が良好に改善されます。
すると、免疫細胞が悪玉菌からの被害を受けなくなるので、免疫バランスを整えることが出来るんです。
もしもあなたが、「腸内環境が悪い」という自覚症状がある場合は、ビフィーナEXで腸内環境を整えることがアトピー改善の近道になるでしょう。
口コミ
それでは、ビフィーナEXを試したという方の口コミの中に、実際にアトピー症状が改善されたという口コミも多く見られたので一部紹介していきたいと思います。
33歳 女性
大人になってからのアトピー症状は、腸内環境の悪化が原因ということを聞いてビフィーナを初めてみました。
ビフィーナを飲み始めてからはすぐにお通じが改善されて、最初のころは一日に二回お通じに行くほどです。
何だか排便するたびに身体の中の毒素が外に出て行っているような気がして、気持ちが良いものですね。
そのまま飲み続けていくと、赤いぶつぶつや痒みが徐々に消えてゆき、今では露出の多い服装をしても全く気にならなくなりました。
28歳 男性
小さいころからアトピーで悩まされ病院に通っていました。症状はまったく改善され、症状は顔などにも広がり、周りから怖がれることもたまにあります。
ただ、私には小さいことから便秘をしがちという特徴があって色々アトピーについて調べてみると、便秘とアトピーが関係しているということを知りビフィーナを試してみました。
ビフィーナを飲んでからは、お通じの改善はもちろん、20年以上も苦しんできた赤いぶつぶつ、痒みとサヨナラをすることが出来て本当に良かったです。
以上が、ビフィーナでアトピー性皮膚炎が改善したという方の口コミです。
腸内環境の悪化によるアトピー症状は、腸から送られてきた危険信号ですから、早めに身体の内側から改善していくことが大切になります。
第3位 乳酸菌EC-12
大手製薬メーカーの久光が製造している腸内環境サプリメントです。他のサプリメントとは違い、あえて死菌を使用したことで、安定してサプリ内に配合でき、胃を通過してもそのままの形を維持して腸で働くことができる菌です。
乳酸菌EC-12は丸く小さい形なので、1回で1兆個もの乳酸菌を摂取できることも魅力です。2週間の服用で、みるみるビフィズス菌が増加したことが分かるデータがありました。
また、乳酸菌EC-12の小ささは、腸のパイエル板を通過して免疫細胞を刺激するのに最適だという特徴があります。
第4位 乳酸菌革命
乳酸菌革命は、アシドフィルス菌、ビフィズス菌、ブルガリクス菌、ヘルベティカス菌、ガセリ菌、カゼイ菌、ブレビス菌など、16種類もの乳酸菌を使用しており、種類の多さは業界一です。
ただ、この菌16種類の乳酸菌は生きているわけでなく、乳酸菌生成物質として使用されています。乳酸菌生成物質とは、乳酸菌が増える際に分泌する成分のことです。菌を体内に入れることで起こる反応を、あらかじめサプリメントで再現しているのです。
耐酸性のカプセルに守られ、確実に腸に届けることができます。化学性添加物は使用していないので、体への負担が少ないのも魅力ですね。ヨーグルト600gに匹敵する菌数で、ヨーグルトから乗り換える人が多いのも特徴です。
第5位 善玉菌のチカラ
善玉菌のチカラに使用されているのは、クレモリス菌FC株という乳酸菌です。クレモリス菌FC株は、コーカサス地方で作られるヨーグルトに使用される乳酸菌で、いわゆるカスピ海ヨーグルトと呼ばれるものです。
クレモリス菌FC株の特徴は、EPS多糖体(菌体外多糖)という粘り気成分を作り出せる点です。EPS多糖体に包まれて、胃液などの消化液で分解されずに生きて大腸に届きます。
クレモリス菌FC株は、免疫細胞に効果的に作用する菌で、免疫バランスを整えて、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑える菌と注目を浴びています。
第6位 植物性乳酸菌ラブレ
野菜ジュースでお馴染みのカゴメが作っているサプリメントです。生きたラブレ菌を、国内初のフリーズドライ製法によりカプセルに閉じ込めています。
植物性乳酸菌は、味噌や漬け物に含まれる乳酸菌で、腸まで生きて届く力のある菌です。その植物性乳酸菌の中でも、特に生命力が強いラブレ菌を使用しています。
高い整腸作用があり、免疫力アップ、アトピー性皮膚炎の緩和効果があります。動物性乳酸菌で効果を感じられなかった人に試していただきたいサプリメントです。
第7位 アレルナイトプラス
就寝前に飲むことで、寝ている間のかゆみや無意識のかきむしりを抑える効果があるとされる、植物性ラクトバチルス乳酸菌を配合しています。
湿疹を悪化させるかきむしりを予防するので、お肌の状態が悪化するのを防ぎます。アレルナイトプラスには、質の高い睡眠に導入する成分であるギャバやクワンソウなどが配合されており、かゆみで熟睡できない方にも最適のサプリです。
子供も安心して飲める、無添加アレルゲンフリー製品です。
第8位 米のしずく
酒造メーカーの菊政宗が作る、ドリンクタイプの腸内環境サプリメントです。お酒造りの過程で必要な乳酸菌LK-117を配合しています。他の乳酸菌と比較して、アトピー性皮膚炎への効果が非常に高いとされる菌です。
国産米(ホシニシキ)を原料としており、アミノ酸やペプチドも摂取できることが魅力です。アレルゲンフリーですので、子供にも安心して飲ませることができます。
第9位 森永ビヒダスBB536
森永で作られているビヒダスBB536にはビフィズス菌ロンガム種BB536が含まれています。
このビフィズス菌BB536という乳酸菌は元から胃酸に強いのですが、さらに胃酸に負けないカプセルで包むことによって腸まで生きて届けることが出来るんです。
また、腸内細菌学会などでも腸内環境の改善効果が期待できると認められている菌種なので、便通改善の効果やアトピー症状の改善効果を実感している人も多い乳酸菌になっています。
しかし、その他の乳酸菌は配合されていないため、ビフィズス菌ロンガム種BB536があなたの腸内にマッチしていると分かっている方におすすめ出来る乳酸菌サプリです。
アトピー性皮膚炎が起きるメカニズム
そもそも、どういったメカニズムでアトピーが発生するのか見ていきましょう。
免疫の過剰反応とは
アトピー性皮膚炎が症状として現れるのは、人間が本来生きていくのに必要である免疫に異常が起こり、過剰防衛になったときです。
体が毒だと判断したものに対して、免疫が抗体を作る
↓
腸内環境が悪化して腸内細菌のバランスが崩れていると、抗体が過剰に作成される
↓
毒に対して多すぎる抗体が免疫として攻撃をはじめ、体に不調が出る
このような流れで、アトピー性皮膚炎も症状として出てきます。
さらに、腸内にはTh1細胞・Th2細胞という免疫細胞があります。Th1細胞はアレルギー反応の抑制を、Th2細胞はアレルギー反応の促進をしている細胞です。
2つの細胞のバランスが保たれていれば、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状は起こらないのですが、何らかの原因で崩れたとき、リスクが上昇します。バランスを崩す要因となるのが、腸内環境の悪化なので、一刻も早く整える必要があるのです。
炎症が出やすい場所は年齢で変わる
アトピー性皮膚炎ができやすい場所は、年齢で傾向が変わります。
年齢 | 場所 |
---|---|
生後1ヶ月~2歳 | 顔や頭頂部、肌の弱い場所 |
3歳~12歳頃 | ヒジやヒジの内側、首周辺 |
12歳~成人 | 顔や首、胸や背中 |
アトピーのできやすい場所は年齢で変わります。幼いころからアトピーだと、年齢が上がると症状はなくなってくるのが普通でしたが、最近のアトピー傾向としては、完治せず悪化したり、大人になってから発症したりすることもあります。
大人になってからのアトピーのほうが重篤で、皮膚炎の出る場所が広がり、症状も重くなりがちです。
アトピー性皮膚炎治療に用いるステロイド剤
アトピーの治療と言えば、ステロイド剤の塗り薬が定番ですよね。即効性の高い薬で、塗った後は早くも皮膚炎が治まってきますが、効き目が強い分、皮膚の拡張や、色素の変化などの副作用が心配されます。
アトピー性皮膚炎の原因は確定的ではないので、いまだに治療は手探り状態です。
皮膚科で処方されるステロイドは、アトピーのレベルに応じて濃度を調整しているので、必要以上に心配する必要はありませんが、現状はステロイドに頼るのが一般的です。
その他の治療法とビオチン
治療法 | 概要 |
---|---|
漢方治療法 | アレルギーとして悪さをする毒を排出する治療。ステロイドとの併用。 |
温泉治療法 | アトピー性皮膚炎に効果があるされる成分が溶け込んだ温泉につかる。 |
スープ療法 | キノコ類やイモ類を煮込んだスープを飲む。 |
ビタミン群療法 | 肌に良いとされるビタミンを摂取する。 |
ステロイド以外のアトピー治療法をまとめました。
病院でも主流になりつつあるのがビタミン群療法です。アトピー性皮膚炎の場合は、ボロボロになった皮膚の改善や、抗炎症作用効果があるビオチンが注目されています。
ビオチンは、もともと腸の善玉菌が作り出す成分の一部であり、本来皮膚の健康維持に必要な量は自分で作り出せているものです。
しかし、腸内環境が悪化している状況では、十分な量のビオチンを供給することができず、アトピーの回復にも時間がかかっているのです。
腸内環境を改善することで、ビオチン不足は解消できますので、いろいろな側面からサプリメントで腸内環境を改善していくことは、理にかなっているわけですね。
ただ、自力でビオチンを作ることができないビオチン欠乏症という疾患もあります。通常は手のひらに膿疱ができるのですが、まれに皮膚に、アトピーに似た症状が出ることがあります。
この場合には、ビオチンを体外から補給してあげることが有効になります。
ステロイドではアトピー性皮膚炎は治らない
ここまで、ステロイド及び様々な治療法を紹介してきましたが、これらはアトピー性皮膚炎を治す方法ではありません。
見かけ上は症状がしずまってかゆみが緩和されように思われるでしょうが、それは一時的に炎症を抑え込んでいるに過ぎないのです。
アトピーの症状を抑えることと、アトピーを治すこととは、全く別のことです。ステロイドを使い続けても、アトピーは治らないのです。
腸内環境サプリなら内部的要因を解決できる
内部的要因 | アレルギーを起こしやすい体質 刺激物の侵入を防ぐバリア機能の低下 |
|
---|---|---|
外部的要因 | アレルゲン | 食べ物、ダニ、ホコリ、花粉、動物の毛やフケ、有害物質 など |
アレルゲン以外の刺激 | 汗、雑菌、乾燥、かきむしり、服の摩擦、洗剤、コスメ など | |
生活環境 | 寝不足、過労、ストレス |
アトピーは複合的な要因で起こります。体の内側と、外側の影響に分けてみていきましょう。
内部と外部の要因で起きる皮膚の炎症を抑えるのがステロイドであって、要因を排除するものではないのがよく分かりますね。
外部的要因は生活環境や習慣を変えることで。内部的要因は腸内環境サプリで免疫力をアップすることで、改善することができます。
>>おすすめ腸内改善サプリはこちらでもご紹介しています
腸内環境サプリを飲んだ後の好転反応
サプリで腸内環境が整い、免役が正常になってくると、好転反応が出ることがあります。
好転反応とは
好転反応とは、悪いものが体外に出ていく時に、一時的に体に現れる症状です。アトピーの場合は、免疫力が過剰になって有害物質が体外に出る、リンパの流れが活発になる等、いろいろな症状があります。
アトピーの場合
体のだるさ・下痢・発汗などの症状が、アトピーの代表的な好転反応です。好転反応は徐々に治まってきますので、落ち着いて耐えることも、時に必要となります。
腸内環境を改善することのメリット
腸内環境を改善することは、アトピー治療以外にも沢山のメリットがあります。
腸は第二の脳
腸は、脳と同じくらい沢山の神経が集中しているので、第二の脳とも呼ばれています。ですから、強いストレスを感じると、腸の神経にも影響が出て、お腹の調子が悪くなります。
感情をお腹と絡めて表現する言葉も、たくさんありますよね。
はらわたが煮えくり返る、腹が立つ、腹を決める・・・など、お腹と心がつながっていることが分かります。ストレスやプレッシャーを抱えると下痢や便秘を起こす人がいるのも、その証拠です。
現代はストレス社会なのもあって、アトピーをはじめとした免疫性の病気を患う人が増えているのです。
腸内環境を構成する菌とは
腸にいる細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3種類の細菌で構成されています。
善玉菌は、乳酸菌、コッカス菌、ビフィズス菌などのことを言います。善玉菌は、乳酸や酢酸などの有機酸を生産して、腸のpHを酸性に傾けます。
酸性下では繁殖しづらくなるのが、悪玉菌です。悪玉菌は、ウェルシュ菌、大腸菌、ブドウ球菌など、有害物質やガスを作り出す健康に悪影響を及ぼす菌です。
日和見菌は、バクテロイデス菌やユウバクテリウム菌などの菌で、善玉菌か悪玉菌、などの菌を指します。悪玉菌か善玉菌、どちらか有利なほうに従って働きます。
理想的な細菌バランスで起こること
理想的な細菌バランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7とされています。
このバランスである腸内環境は、腸内でビタミンの生産が行われます。ビタミンは、アトピー肌の回復に役立ちます。食べ物の消化吸収も促進します。アレルギーの原因になるたんぱく質の分解も、善玉菌である乳酸菌がしっかりしてくれます。
腸粘膜を強化するので、異物の侵入を防いで、アレルギー予防にもなります。
リーキーガット症候群とは
反対に悪玉菌が増えると、便の腐敗を促進して有害物質が生産され、アトピーに代表される肌荒れや便秘、下痢、体臭の悪化など、不健康状態になります。
慢性的に悪玉菌が増えた腸では、腸管壁に炎症が起き、リーキーガット症候群という状態に陥ることがあります。リーキーガット症候群とは、腸壁が傷ついた状態で、毒素や未消化のたんぱく質などが、侵入してきやすい状況のことです。
アレルゲンの侵入も受け入れることになり、必要な栄養素の吸収にも支障が出ることになります。
体は一つです。全体で考えたときに、サプリメントで腸を整えることは、アトピーの改善と予防に大きく影響するものなのでした。
腸内環境悪化させるモノ・習慣とは
腸内環境を悪化させるモノと習慣をお伝えします。
知らず知らずのうちにアトピーを悪化させてしまっている可能性もありますので、見直してみましょう。
抗生物質を良く飲む
風邪で処方されることの多い抗生物質をよく飲む人は、腸の善玉菌も一緒に減らしていることになります。抗生物質を処方された際は、抗生物質を服用している状況でも効果のある整腸剤を処方してもらい、腸を守るようにしてください。
アルコール度数の高いお酒をよく飲む
アルコール度数の高いお酒を飲むと、腸の菌が殺されて減ってしまうことがあります。度数が低くても、量が多いとダメージになります。
食事が偏っている
動物性脂肪・たんぱく質の多い食事が日常化している人は、悪玉菌の喜ぶエサを与え続けていることになりますから、腸内環境はどんどん悪化していきます。
野菜や果物をたっぷり食べる機会が少ないと、食物繊維やオリゴ糖などの善玉菌のエサ不足になっています。食物繊維には腸の不要物を絡めとって排泄する、お掃除係としての役割もありますから、忘れずに食べましょう。
よく消化不良が起きる
消化能力が低下していると、消化不良が起き、腸に大きなダメージが与えられ、腸内環境は崩れます。
消化に時間のかかるものは避けて食べる量もほどほどにし、消化能力を回復させましょう。
運動不足
運動をする習慣がないと、腸の動きが鈍くなって便がたまり、腸内環境が悪化してしまいます。ウォーキングや腹筋など、軽めの運動でよいので、外部から刺激を与えて腸の動きを良くしましょう。
睡眠不足
便は、リラックス状態のときに順調に作られるものです。寝ている時は、まさにリラックスできている時です。
しっかりと睡眠時間を確保することが、健康な便を作ることに繋がり、腸を健康に保てます。
ストレス
脳と腸は密接に繋がっていましたね。過剰なストレスを感じると腸の動きも激しくなって、規則正しい排泄ができなくなります。そして、ストレスには悪玉菌を活性化する作用もあります。
加齢
加齢によって、善玉菌は大幅に減少しいていくことが分かっています。筋肉の衰えから、排便回数も減ります。ですから、乳酸菌入りの腸内環境サプリメントで善玉菌を補うことが有効なのです。
>>おすすめ腸内改善サプリはこちらでもご紹介しています
腸内環境の状況を知る方法
腸内環境の様子を知るには、病院で検査したり、専用のキットを取り寄せて行う方法があります。
専用キットで知る
名前 | 【マイキンソー】
次世代型腸内細菌叢検査 |
【テクノスルガ・ラボ】
T-RFLPフローラ解析 |
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価格 | 19,440円 | 21,000円 |
2万円ほどで、自分の細菌構成を把握することができます。
トイレタイムに知る
良い便の条件 |
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1日1回以上の排便 色は黄色寄りの茶色(黄褐色) しっとりとキレの良い半練り状態 バナナ2本分くらいの大きさ 不快なニオイがしない |
ただ、もっと簡単な方法は自分の便を見ることです。
このような健康的な便を出せる腸は、健康的な腸と言えます。ちょっと抵抗があるかもしれませんが、自分の便を良く観察することで腸と会話ができるのです。
選んだ腸内環境サプリが自分の体質と合うかどうかの判断も、便の観察で可能です。
アトピーサプリメントの効果をアップするポイント
サプリメントを飲む際のポイントは、たっぷりの水で、毎日欠かさずに飲むことです。
食後、胃酸が弱まったタイミングで飲むのが良いとされていますが、乳酸菌サプリは胃酸でも死滅しないカプセルを使ったり、生きて届く強い菌を使ったりしていますから対策がしてあります。
タイミングよりも、毎日飲むことが重要です。
乳製品で乳酸菌を摂取することの問題点
乳酸菌と言えば、ヨーグルトを思い浮かべる方もいるかもしれません。サプリメントよりも、ヨーグルトで食べたい方もいると思いますが、その行為は危険です。
アレルギー原因物質の牛乳
なぜなら、ヨーグルトの原料である牛乳はアレルギー原因物質に指定されているアレルゲンであり、アトピーを悪化させる可能性のあるものだからです。
日本人のほとんどが乳糖不耐症
日本人のほとんどが消化できない乳糖が含まれていることも、心配の種です。なおかつ動物性の脂肪も多いことで、消化不良を呼び寄せてしまいます。
腸内環境サプリメントであれば、体にとって必要な成分だけを摂取でき、不要なものはそぎ落としている食品ですから、アトピー改善には最適なのです。
整腸剤について
腸内環境サプリの他、市販の整腸剤にも乳酸菌、ビフィズス菌は配合されています。
市販の整腸剤と主成分
新ビオフェルミンS | ザ・ガードコーワ整腸錠 | ミヤリサン錠 |
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ビフィズス菌 フェカリス菌 アシドフィルス菌 |
乳酸菌 納豆菌 |
酪酸菌 |
善玉菌になって働く、納豆菌や酪酸菌を主成分としたものもあります。身近な整腸剤で例を挙げました。
価格は安いが菌は少ない
1日当たり40円弱と価格も非常にお手頃ですが、腸内環境サプリと比較すると、その分菌数も少ないというデメリットがあります。
制酸剤に注意
そして、善玉菌を生きたまま腸に届ける方法も、胃を中和する制酸剤を使用していますので褒められたものではありません。
胃の中和で菌を生きて届けたとしても消化不良が起きる可能性がありますので、アトピー改善には向きません。アトピー改善のためには長期間の服用で免疫を変えることを考えても、いっそうおすすめできません。
まとめ
皮膚の構成成分であるセラミドを含んだサプリでアトピー改善をうたっているものもありますが、それは外的要因を防いでいることにしかなりません。
最初から腸内環境サプリを選び、免疫の正常化につながることを始めましょう。