体型維持は、女性の永遠のテーマですよね。美しくあるためには、スキンケアや化粧と並んで、体重の管理もは必要です。悲しいのは、年々代謝は落ちるので、太りやすく、そして体重は落としにくくなってしまうことでしょう。
ただ、私たちが1~2キロに一喜一憂している時、沢山食べても太らない人っていますよね。うらやましいですが、体質の問題だとあきらめているのが大多数でしょう。
しかし、体型に腸内細菌が影響し、痩せている人は、太りにくくなる作用を持つ菌を沢山持っている、という見解が広まってきました。
痩せ体質に変わるための方法、そして、お腹の調子を整えてくれる善玉菌のチカラを飲むことが、ダイエットの補助をしてくれるのかを考察しました。善玉菌のチカラと、ダイエット効果の関係性が明らかになります。
目次
善玉菌のチカラとは | 善玉菌のチカラと痩せ菌の関係
まずは、善玉菌のチカラについて解説していきます。
善玉菌のチカラは、(株)フジッコが販売している乳酸菌サプリです。佃煮や煮豆などのお惣菜を作る食品メーカーとして有名ですが、カスピ海ヨーグルトを主軸にした乳製品の販売も盛んです。
そのカスピ海ヨーグルトを作る乳酸菌「クレモリス菌FC株」をサプリメント化したのが、善玉菌のチカラです。まずは、クレモリス菌FC株が、体内でどのような働きをするのか見ていきましょう。
クレモリス菌FC株の体内での働き
クレモリス菌FC株は体内で優秀な働きを見せますが、これはクレモリス菌FC株が作り出す強力なねばり物質によるところが大きいでしょう。食べたことがある人でしたらわかると思いますが、カスピ海ヨーグルトをスプーンですくったり食べたりすると、他のヨーグルトでは見られないねばりがあるのです。
このねばりの正体は、クレモリス菌FC株が産み出す物質「EPS多糖体」です。EPS多糖体は、人間の持つ消化酵素では分解されない物質です。クレモリス菌FC株は、EPS多糖体にくるまれながら、生きたまま腸に届くと考えられます。
ビフィズス菌占有率が増加
クレモリス菌FC株は腸でさらに繁殖して、乳酸を作り出します。乳酸は、腸のpHを酸性に傾けてくれるので、善玉菌(ビフィズス菌)が増えやすい環境に変えてくれます。さらに、独特のねばり物質EPS多糖体が、腸の中の不要なものを絡めとって、便として排泄しやすい形にしてくれます。ちょうど、水溶性食物繊維と似た働きをしてくれるのです。
クレモリス菌FC株を5週間摂取することで、腸のビフィズス菌占有率が、5倍にも増加した、という臨床実験データがあります。クレモリス菌FC株が生きて届くことと、EPS多糖体の働きは、しっかりビフィズス菌の増加につながるということですね。
善玉菌のチカラには、クレモリス菌FC株が1粒20億個配合されています。
食物繊維とカルシウムも配合
他にも、本当の食物繊維が含まれていて、乳酸菌界の食物繊維(クレモリス菌FC株が作るEPS多糖体)とのダブル効果に期待です。日本人には不足しがちなカルシウムも配合しています。
腸の善玉菌(ビフィズス菌)を増やすことに徹底している乳酸菌サプリだということが分かります。
痩せるとは | 善玉菌のチカラと痩せ菌の関係
食べたぶんを使わなかった、つまり摂取カロリーが消費カロリーを上回って、使われなかったカロリーが出てきたら、体が脂肪として蓄えます。逆に、カロリーが食べた分だけでは足りなくなったときには、体の脂肪が使われます。
太る・痩せるに関しては、この法則で増減を繰り返し、カロリーを計算しての体重管理が、ダイエットの基本でしょう。食べた分と、動いた分の結果は、体重計に乗るとわかるのですから、単純といえば単純です。
女性に、体重に乗る頻度を調査したところ、毎日が最も多く、週に1回以上で合算すると70%近くになりました。
女性の体重管理に対する意識の高さ、食事と運動、その成果を見ることが日常になっているという現状を、うかがい知ることができました。
食べても太らない人がいるのはどうして?
ただ、しっかり管理をして今の体重を維持している人もいれば、何もしなくても体重が増えない人がいるもの事実です。同じものを食べているのに太らない人や、運動の習慣がないのに細い人って、いますよね。
体質や遺伝で痩せやすさは決まる。
そう悟って、自分に合ったダイエット方法を見つけたのであれば幸いです。しかし、もし運動を十分しているのになかなか痩せられないのであれば、腸内細菌の問題である可能性があるのです。
「痩せる」と「菌」。一見結びつかないこの2つには、どのような関係があるのでしょうか。
腸には痩せ菌とデブ菌がいる
腸内細菌には、
- 人間にとって良い働きをする「善玉菌」
- 人間にとって悪い働きをする「悪玉菌」
- 勢力の強い菌に従って働く「日和見菌」
と言う3つの分類が存在します。
これまで「日和見菌」については、あまり深く解明されてきませんでしたが、近年、日和見菌の中には、痩せ菌とデブ菌という分類があることが分かったのです。
正式には痩せ菌はバクテロイデス門、デブ菌はフィルミテクス門と言いますが、働きと特徴で分かりやすく痩せ菌・デブ菌と呼ばせていただきます。
デブ菌と痩せ菌の割合は、4:6が理想で、デブ菌が増えてしまうと、太りやすくなることが分かっています。
腸内細菌で体型が変わる!マウス実験
マウスを使用した実験で、腸内細菌が体型に及ぼす影響が明らかになっています。
無菌状態で育ったマウスに、健康なマウスの腸内細菌を移植した場合と、太っている肥満マウスの腸内細菌を移植した場合での、2週間後の体脂肪の変化を観察したものです。
すると、太ったマウスの菌を受け継いだマウスの体脂肪は、47%という大幅な増加を見せました。反対に、健康マウスの菌が移植されたマウスは、27%増加にとどまったのです。
太っているマウスの腸内細菌にはデブ菌が沢山存在していて、腸内フローラの構成の違いで、栄養の吸収に差が生じることが分かりました。
痩せ菌がいると太らない理由
痩せ菌であるバクテロイデス門は、日和見菌です。善玉菌が優勢であれば、腸内環境を良好にする働きをしてくれる菌です。反対に悪玉菌が多くなると、便秘や下痢などをすすめ、体にとって悪影響が出てきます。
痩せ菌は「短鎖脂肪酸」と言う、余分な脂肪の吸収を防ぐ物質を作り出します。これが、痩せ菌が栄養吸収に関わってくる理由なんですね。
痩せ菌を増やすためには
食べた分が、そのままエネルギーにならず、吸収を防いでくれる菌がいたとは驚きです。痩せ菌「バクテロイデス門」を増やし、短鎖脂肪酸を豊富に生み出してもらうには、腸内フローラを良好にすることが大切です。
良い腸内フローラというのは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7という腸内細菌のバランスのことを言います。善玉菌が悪玉菌に勝る腸を保つことが、痩せやすい体質づくりに直結するのです。
善玉菌を増やす食生活とは
「痩せ菌を増やすためには、善玉菌を増やすべし」と言うのが、お分かりいただけたと思います。腸の善玉菌を増やすためには「善玉菌の住みか(便)」のもとになる食べ物を意識する必要があります。
- 乳酸菌・ビフィズス菌を含んだ食べ物
- オリゴ糖・食物繊維などの善玉菌の栄養源になるもの
の2つを積極的に食べることで、善玉菌を優勢にすることが出来ます。乳酸菌・ビフィズス菌が棲んでいるヨーグルトや納豆、漬物などの発酵食品を食べることで、腸の善玉菌として働かせるのです。そして、オリゴ糖や食物繊維は野菜・果物・海藻類に含まれていて、善玉菌の栄養源になりますから、積極的に食べましょう。
ただ、すでに悪玉菌が優勢になっている腸でこの食生活を心がけても、成果を得るのは難しいかもしれません。なぜなら、発酵食品に含まれる善玉菌は、胃酸でほとんど死んでしまって、腸に届くときには「死菌」になっているからです。
死菌も、善玉菌のエサにはなるのですが、腸の悪玉菌の勢力を弱めるだけの力を与えることはできないんです。同じく、善玉菌の栄養源として食物繊維とオリゴ糖を沢山体に入れても、もともと量も元気もない善玉菌を回復させることは難しいんですね。
そこで使っていただいのが、腸まで菌が届くように設計されている「乳酸菌サプリ」の使用です。善玉菌の勢力を取り戻すのに、一役買います。
乳酸菌サプリを選ぶポイント
乳酸菌サプリは、入っている菌も様々ですし、腸への届け方にも個性があります。確実に痩せ菌を増やすためには、この2つのポイントをおさえて購入を決めてください。
乳酸菌が大腸まで生きて届くのか
発酵食品では難のあった、菌の生存率。これをグッと高める工夫や、消化液で死なない菌を使っている乳酸菌サプリを選びます。
善玉菌を増やせる乳酸菌サプリなのか
そして、届いたのちにしっかりと腸の善玉菌を増やせているのか、臨床実験データなどがあるといいですね。
この2つの条件を満たしていれば、腸を善玉菌の優勢にすることができ、痩せ菌も短鎖脂肪酸を存分に作り出せる環境ができてくるでしょう。
善玉菌のチカラで痩せることはできるのか
善玉菌のチカラは、痩せる体質を作るための乳酸菌サプリの条件に即しているのでしょうか。
生きて大腸まで届くの?
まず「乳酸菌が腸まで生きて届くのか」です。善玉菌のチカラに使われている乳酸菌はクレモリス菌FC株でしたね。クレモリス菌FC株は、菌が発するEPS多糖体に包まれ、腸まで消化吸収されることなく到達することができます。
善玉菌を増やせるの?
そして「善玉菌を増やせる乳酸菌サプリなのか」という条件ですが、5週間の服用で善玉菌の大幅な増加が確認できています。
「腸の状態を知りたければ、お通じを見よう」という言葉、聞いたことありますでしょうか。便は、排泄物という存在でもありながら、腸からのお便りでもあるんですね。便の色が黄土色~茶色で、大きなバナナの形をしていたら、間違いなく健康な腸内環境だとわかります。
便秘解消の臨床データ
ビフィズス菌の占有率アップに加えて、クレモリス菌FC株で作られたヨーグルトを食べたことで、
- お通じの回数
- 硬さ
- 量
などの、お通じの悩みが解消することにつながった、という報告もあります。腸内環境の改善が、お通じ状況を変えてくれたということです。
口コミでも体重管理がしやすくなったという感想をよく見ますので、お通じと体型の関係が大きいことが分かりますね。
【方法】
女子大生75名を対象に、クレモリス菌FC 株を含む発酵乳を200g/日摂取するヨーグルト群、ヨーグルト風に加工した牛乳デザートを200g/日摂取するプラセボ群の2群に割り付け2重盲検比較試験を行った。
摂取期間を8週間、その前後に非摂取期間をそれぞれ2週間設定し、計12週間とした。そのうち摂取前から摂取期間にかけての10週間、試験食の摂取確認や他の便通に影響のある食品の摂取、排便の回数・硬さ・量などの排便状況を日誌に記録して頂いた。
また摂取前後と摂取期間中の3回採便し、pH分析、アンモニア・水分測定の糞便分析を行った。
【結果】
日誌記載漏れや他の便通に影響のある食品を摂取した学生を除いた。排便状況の解析対象者は30名で、うち糞便分析対象者は23名であった。
日誌:解析対象者のヨーグルト群では、介入前と比較して1週間当たりの排便日数、排便回数、排便量全てにおいて有意に改善されていた。
そのうち試験食摂取前の排便日数が5日以下/週のものを「便秘傾向者」としヨーグルト群6名プラセボ群4名で解析したところ、排便回数が大幅に増加するなど排便状況の改善はより顕著であった(P<0.05)。
また排便量に関して、ヨーグルト群とプラセボ群で群間差が認められた(P<0.05)。糞便解析結果:便秘傾向者のプラセボ群ではpHが有意に上昇したが、ヨーグルト群では摂取4週後に水分量の増加傾向がみられ、プラセボ群と比較してアンモニアが有意に低下していた(P<0.05)。
中性脂肪を減らす効果
クレモリス FC 株牛乳発酵物の高コレステロール(以下、高 Chol)食負荷モデルに対する作用を調べた。
12 週齢 F-344/Jcl 雄ラット(n=5)に対して 1 週間、通常食(日本クレア社製、CE-2)もしくは高 Chol 食(CE-2 + 1 % コレステロール、0.5 % コール酸ナトリウム、10 % ラード)を摂取させた。
高Chol食群は3群に分け、クレモリスFC株牛乳発酵物、Lactococcus lactis subsp.cremoris ATCC 19257 株(以下、基準株)牛乳発酵物、および乳酸添加牛乳の各凍結乾燥物をそれぞれ 10 %含有する高 Chol 食を自由摂取させた。
牛乳発酵物は 25℃で 10 時間発酵して調製した。試験開始 1 週間後に 16 時間絶食させた後、血清を採取し、血清脂質を測定した。
通常食摂取群に対し、高 Chol 食摂取群において血清総 Chol の有意な上昇が認められたが、高 Chol 食摂取群の各群間では差異は認められなかった。高 Chol 食群に対して、クレモリスFC 株牛乳発酵物食群では HDL-Chol 濃度が有意に増加したのに対して、基準株牛乳発酵物食群では有意な差異は認められなかった。
さらに、高 Chol 食群に対して、クレモリス FC 株牛高コレステロール食負荷モデルに対する Lactococcus lactissubsp. cremoris FC 株(クレモリス FC 株)の効果フジッコ株式会社乳発酵物食群は、血清中性脂肪濃度の低下傾向が認められた。
善玉菌のチカラのクレモリス菌FC株には、中性脂肪を減少させる効果があると分かっており、ダイエット効果に結び付く実験結果も発表されています。
もちろん乳酸菌サプリは、自分の腸内細菌との相性も肝心で、100人中100人に同じく効果が出るわけではありません。しかし、クレモリス菌FC株はほかの乳酸菌と違ってEPS多糖体の働きが目覚ましいので、相性云々の次元を超えているように思います。
なんにせよ、相性の良い悪いが、毎日のトイレで確認できるのはうれしいですよね。
ダイエット効果だけじゃない 善玉菌のチカラの効果
善玉菌を増やすことで痩せ菌が増え、体重管理がしやすくなります。他にも善玉菌を増やすことで起こるメリットがあり、プラスアルファの効果が訪れますのでご紹介します。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、腸に異常がないのにもかかわらず下痢や便秘を繰り返す病気で、若年層に多い病気です。原因は主にストレスで、腸に信号を出す神経の誤作動によります。
まずは原因となるストレスを和らげることが大切ですが、ストレスが生まれる今の環境や性格を変えるのは難しいことだと思います。でも、腸から状況を変え、ストレスに負けない心を作ることは可能です。
腸内フローラを整えて善玉菌を増やすと、善玉菌が作り出す神経伝達物質の量が増えます。善玉菌には、セロトニンやドーパミンなどの幸せな気持ちや、意欲を高める神経伝達物質を作る働きがあるため、精神面に良い影響を与えると考えられています。
善玉菌のチカラを使えば、内側からのケアが可能になるんです。
アトピー
アトピーは、肌のバリア機能が低下して、慢性的な炎症が起こり、肌の調子が悪い状態が続くものです。治療方針として、まずは炎症を抑え、保湿を行うことで肌のバリア機能の回復を目指します。
同時に進めてもらいたいのが、免疫機能の正常化です。アトピーなどの慢性的な皮膚疾患では、ちょっとの刺激で免疫が過剰に反応してしまう状況が長年続いているので、免疫が過剰反応しないように、整えることも大切なんです。
免疫は、腸管にある免疫細胞から作られます。腸内環境を整えることで、免疫細胞の働きも良くなり、正しい働きをする免疫を作ることが可能になります。
善玉菌のチカラのクレモリス菌FC株をアトピーのマウスに飲ませた実験では、飲んでいないマウスに比べて皮膚の水分量が高まり、保湿機能の回復が見られました。免疫の異常な反応が、肌の回復を邪魔しなかった結果だとも言えます。
【概要】
へアレスマウスの背中に薬剤(1%トリニトロクロロベンゼン-アセトン溶液)を塗布して感作させた 1 週間後以降、同薬剤を一日おきに反復塗布することによってアトピー性皮膚炎のモデル動物を作成した。
この薬剤塗布期間中、クレモリス FC 株および他の一般的なヨーグルト製造用の各種乳酸菌で調製した牛乳発酵物を含む飼料を与え、それぞれのアトピーモデル化に伴う皮膚障害に対する作用の比較を行った。
【結果】
その結果、クレモリス FC 株牛乳発酵物の摂取により、薬剤により誘発される皮膚炎、皮膚の肥厚化、皮膚水分蒸散量の上昇、および皮膚水分量の低下が抑制された。一方、その他の乳酸菌による牛乳発酵物には、今回検討した用量では、そのような効果は認められなかった。
おなら
おならのニオイが臭くなるのは、善玉菌の異常繁殖も原因の一つです。善玉菌のチカラで排便がスムーズになることで、便の腸内滞在時間も短くなります。
悪玉菌が繁殖する隙を与えないことが、臭いおなら対策になるんですね。
まとめ
自分は太りやすい体質だ、と思い込んでいた人にとっては、うれしい結果になりましたね。お腹のハリや便秘体質が改善可能なように、痩せやすい・太りやすいなどの傾向は腸内細菌が大きく関わり、これからいくらでも変えていける、ということです。
食事制限をして痩せても、お通じに問題が出てきているのであれば、食べた分が100%エネルギーに変わる太りやすい体質になっているかもしれません。痩せる努力と、腸内環境を整える努力をすることで、理想に近づくことができるでしょう。
痩せ菌を増やす乳酸菌サプリの選び方は、
- 乳酸菌が腸まで生きて届くのか
- 善玉菌を増やせる乳酸菌サプリなのか
この2つ。条件を満たした善玉菌のチカラは、公式販売サイトからの購入が最安値ですよ。