悩み別改善方法

免疫を向上させる腸内フローラ改善方法

投稿日:2016年8月8日 更新日:

腸内フローラを改善することでインフルエンザの予防や花粉症・アトピーなどの改善にも効果が期待でき、免疫力の向上につながるということがメディアでもよく取り上げられ、医学的な研究も日々その成果を出し始めています。

今回はこの免疫の向上に関わる腸内フローラの改善方法などについてまとめましたので、ご紹介したいと思います。

腸内フローラ改善で免疫力を向上させるとは、どういうことなのか

腸内フローラを改善することで免疫力を高めることができるといわれています。しかし腸内フローラが改善することでなぜ免疫が向上するのでしょうか。また免疫を向上させるとはどのようなことを言うのでしょうか。一つずつ掘り下げて見ていきましょう。

免疫の7割が腸内免疫。

小腸や大腸ではさまざまな腸内細菌がコロニーをつくって繁殖しています。例えばインフルエンザウイルスが腸まで侵入すると腸内細菌が腸を刺激して抗菌物質の分泌を促します。つまりこの腸内細菌の働き如何で、体の防御力が高くも低くもなるわけです。これが免疫力ですね。

そして腸にはカラダ全体の7割近くの免疫細胞が集中して様々な病原菌やウィルスから予防しています。つまり、体内から強くなりたい、自然治癒力を向上させるなら、一番に整えて、鍛えるべき器官、それが腸なのです。

腸に存在する免疫機能とは

腸内フローラを改善することで腸内細菌が増えて免疫力が向上しますが、腸の免疫には免疫細胞も関与しています。

免疫細胞とは白血球やリンパ液に含まれる細胞のことを言います。腸にもたくさんの血管が走っており、リンパ液が通るリンパ管もあります。白血球やリンパ液には侵入してきたウイルスや細菌を察知してほかの免疫細胞に連絡を送る樹状細胞や、ウイルスなどを攻撃するナチュラルキラー細胞(NK細胞)、マクロファージ、Th1細胞などが備わっています。腸内細菌とこれらの免疫細胞が協力し合って免疫機能を働かせています。

腸内フローラを整えるとき、免疫バランスを整えることが重要

アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を持つ人の便を調べてみると腸内環境が乱れている傾向があるといわれています。

腸内環境の乱れと免疫のつながり

アレルギー症状の緩和に効果のあると言われている成分で「ビオチン(ビタミンB群)」という成分がありますが、アトピーなどのアレルギー症状がある人には血液中のビオチンの濃度がとても低くなっているそうです。そのためビオチン療法という治療も行われていたりもします。

なぜビオチンが欠乏するか… その原因のひとつは腸内細菌のバランスの崩れと言われます。その理由は、腸内細菌の一部にはビオチンを消費する細菌(エンテロコッカス・フェリカス菌やビフィドバクテリウム・ロンガムJBL01)などがいるからです。

これらは善玉菌なのですが、増えすぎるとビオチンを余計に消費してしまい、アトピー・アレルギーを発症させる・悪化させる可能性があります。

腸内環境の細菌バランスが免疫機能を安定させる

善玉菌を増やすのも重要ですが増えすぎるといいことばかりではないようですね。

腸内細菌はバランスが重要なようです。ちなみに、ビオチンを消費する腸内細菌もいれば反対に作り出す腸内細菌もいます。その菌はラクトバチルス・アシドフィルスL92、ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536があります。これらの菌も同時に増えることができれば消費されたビオチンを補うことができるかもしれません。

免疫力を維持して健康でいるために

腸内フローラを整えることで免疫力を向上させることができることが分かりました。ですが、腸内フローラを改善し良好な状態に維持していくには「適度な運動」や「デトックスも意識した食事」など腸とは直接関係のない生活習慣への留意が関わってきます。

この2点について、あとからそれぞれ詳しく説明させていただきます。

 

免疫力を向上するための運動

免疫力を高めて維持していくためには運動も欠かせません。免疫とは病気などの予防のことも指しますが、もし病気になってもそれを重症化させない体力・抵抗力のことも指します。そこで、ここでは免疫を向上することができる簡単な運動をいくつかご紹介しましょう。

全身のストレッチ

「ストレッチで免疫向上?」と疑われる方もいるかもしれませんね!

ストレッチは免疫向上運動の基本ともいえます。
ストレッチを行うと、血液だけではなくリンパ液の循環も改善されます。リンパ液は血管ではなくリンパ管を流れており、体内に侵入したウイルスや細菌と戦う細胞を含んでいます。血液は心臓の動きで循環しますが、リンパ液は私たちの筋肉の動きでしか循環しません。

つまりマッサージや運動・ストレッチをしなければリンパ液は全身にいきわたらないのです。

ウォーキングなどの有酸素運動

なぜ有酸素運動なのか…… それは免疫の向上には過度に筋肉を鍛える必要ないからです。大切なのは身体を動かすこと! 血流を促進して酸素を充分に全身の細胞に供給することです。それにより老廃物や毒素などを体外に排出したり、体力をつけて病気に負けない身体づくりをすることができます。

「体力=筋力」ではないわけですね。激しい運動では交感神経を興奮させて筋肉を緊張させてしまいますが、リラックスできる有酸素運動であれば、ストレスをも発散できて質の良い睡眠をとることも可能になります。

免疫が回復・向上するのは睡眠中、と言われているので質の良い睡眠は重要ですね。

 

免疫力を向上させる食生活

花粉症やアトピーをもっている方、風邪をひきやすい方、インフルエンザを予防したいと考えているひとであれば、食事にも気を使っている方も少なくないでしょう。

ヤクルトやヨーグルト、味噌などの発酵食品から、サプリメント、野菜など、免疫を向上・維持することができる食べ物はどのようなものがあるのでしょうか。

免疫細胞を活性化・維持する食材

活性酸素が多すぎると細胞や組織にダメージを与えて免疫力が低下することがわかっています。活性酸素の効果を抑制するのが「抗酸化作用」です。抗酸化作用があるのはβカロテン、ビタミンC、亜鉛、クエン酸などがあります。

ウイルスの侵入を防ぐβカロテン

βカロテンは抗酸化作用と粘膜を丈夫にしてウイルスや細菌が侵入してくるのを予防してくれます。ニンジン、ホウレン草、小松菜、ニラなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

免疫細胞を助けるビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用と免疫力の主役でもある白血球の働きも助けます。レモン、キウィ、水菜、ブロッコリー、キャベツ、ジャガイモ、大根などに多く含まれます。またブロッコリー、水菜、キウィにはβカロテンも含んでいます。

酵素の合成にも必要な亜鉛

亜鉛には抗酸化作用と体内での酵素の合成や分解などに欠かせないものです。およそ300種類の酵素の組成に必要だと言われています。牡蠣、豚レバー、ゴマ、しらす干し、アサリ、昆布、わかめなどに多く含まれます。

殺菌作用もあるクエン酸

クエン酸には抗酸化作用以外にも疲労回復作用や殺菌効果に優れています。レモン、パイナップル、グレープフルーツ、いちご、キウィ、梅干し、アセロラなどに豊富に含まれています。

免疫細胞を強化してウイルスへの攻撃力を高める食材

リンパ液の主役となるのがナチュラルキラー細胞(NK細胞)ですが、NK細胞を活性化させることができるのが乳酸菌、ビタミンC、βグルカンです。ビタミンCを多く含むものは前述のとおりですので、以下では乳酸菌、βグルカンを含む食品のご紹介をします。

腸内環境も整える乳酸菌

乳酸菌は免疫細胞の強化だけではなく腸内環境を整えるのに重要な働きをします。生きて腸に届けば善玉菌として腸内環境を整えますし、死滅して届いても善玉菌のエサとなり善玉菌を活性化することができます。

乳酸菌は発酵食品に含まれており、手軽に摂れるものとしてはヨーグルトやヤクルトに含まれています。ほかにはナチュラルチーズ、発酵バター、漬け物、殺菌加工されていない味噌や醤油にも含まれています。日本でも染みのある発酵キムチには多く含まれています。

抗がん作用も期待できるβグルカン

βグルカンは免疫力を高めてガンを治す物質として注目されてきています。
キノコ類に多く含まれており、とくにまいたけ、しいたけ、えりんぎ、なめこ、ひらたけに多く含まれています。他には大麦やパンの酵母にも含まれているのでご飯に大麦を混ぜたりパンを摂るようにするといいでしょう。

抗菌作用や抗ウイルス作用のある食材

免疫で細菌やウイルスを撃退する手助けになる、抗菌・抗ウイルス作用のある食材をとることで、より効果的に病気を予防することができます。

抗菌・抗ウイルス作用で胃腸にも優しいショウガ

ショウガは抗菌・抗ウイルス作用のある代表的な食材です。ショウガの辛み成分であるジンゲロールは食事と一緒に胃腸に侵入したばかりの菌・ウイルスに対して効果があります。またサルモネラ菌や腸炎ビブリオなどにも有効です。胃炎や胃潰瘍の原因となるピロリ菌に対しても有効です。

強い殺菌作用のニンニク

ニンニクのにおい成分のアリシンにも抗菌・抗ウイルス作用があります。アリシンには過去に流行したことのあるチフス菌やコレラ菌も殺菌する効果があることがわかりました。ほかにもサルモネラ菌やピロリ菌にも有効であると言われています。

風邪やインフルエンザの予防にもなるブルーベリー

福島県立医科大学教授の錫谷教授の研究において、ブルーベリーなどのベリー類に風邪やインフルエンザのウイルスを予防することができる成分がることがわかってきました。ベリー類に含まれるポリフェノールが風邪やインフルエンザウイルスを覆い、ウイルスが細胞にとりつくのをブロックするからであると言われています。

雑菌の繁殖も防ぐ梅干し

梅干しに含まれるクエン酸には強い殺菌作用があります。お弁当やおにぎりに梅干しを入れるのはおかずになるだけではなく、クエン酸が雑菌などの増殖を抑制する効果があるからです。

抗炎症作用のある食材

炎症とは細菌や有害物質に対してNK細胞や白血球が働くことで起こる現象ですが、この炎症も、有害物質(病原菌)を排除する炎症と、有害物質がないのに起こる慢性的炎症があります。

このような炎症に効果があるのが、リモネン・ファイトケミカル、ビタミンK、リコピン、オメガ3脂肪酸です。ほかにも花粉症などのアレルギー作用による炎症を予防するポリフェノールがあります。以下に挙げる食材を摂ることで免疫の助けとしてみましょう。

抗がん作用もあるリモネン・ファイトケミカル

これらはレモンやオレンジなどの柑橘系の皮や薄皮に豊富に含まれている成分です。ウイルスや細菌に対して働くことはもちろんですが、免疫系の機能を向上させる作用もあります。また抗がん作用があることも示唆されています。

慢性的な炎症に効果的なビタミンK

ビタミンKは食材からも摂取できますが、腸内細菌が合成することで摂取することができます。ビタミンKは慢性的な炎症に効果的で医療の現場でもビタミンK製剤が使用されるほどです。ビタミンKはブロッコリー、キャベツ、ホウレン草、レタス、緑茶、牛レバー、卵黄、豆苗などに含まれています。

トマトの赤い成分リコピンは優れもの

リコピンは抗炎症作用だけではなく、抗酸化作用、抗がん作用、抗コレステロール作用があると言われています。リコピンはトマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ、柿に多く含まれており、とくにトマトには豊富に含まれています。

抗酸化作用もあるポリフェノール

ポリフェノールは抗炎症作用もありますが、抗酸化作用があることもわかっています。ポリフェノールも種類がたくさんありますが、ターメリックのクルクミンもポリフェノールのひとつで抗炎症作用があります。ほかにも玉ねぎのケルセチン、ブドウのレスベラトロール、緑茶のカテキン、ごぼう、ブルーベリー・ワインのフラボノイドなどあります。

免疫力向上、インフルエンザ対策が期待できる乳酸菌

菌種 菌株 菌を含む商品
アクトバチルス・カゼイ シロタ株 Newヤクルト、ヤクルト400
ラクトバチルス・ブルガリクス 1073R-1株 R-1ヨーグルト

スマートガネデン乳酸菌

乳酸菌革命

エンテロコッカス・フェカリス EC-12株 久光製薬乳酸菌(EC-12)
ラクトバチルス・ガゼリ

ビフィドバクテリウム・ロンガム

SBT2055株

SBT2928株

ナチュレ恵
ラクトコッカス・ラクティス JCM5805株 プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラス

ここに紹介したものにはインフルエンザ対策ができるということで腸内フローラの改善と合わせてインフルエンザ対策として利用している人も多いようです。

免疫向上で花粉症やアトピーの改善が期待できる乳酸菌

菌種 菌株 菌を含む商品
ラクトバチルス・アシドフィルス L92株 アレルケア
ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティス LKM512株 メイトー/ビフィズス菌
ビフィドバクテリウム・ロンガム JBL01株 ビフィーナS
ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス FC株 善玉菌のチカラ

カスピ海ヨーグルト

ビフィドバクテリウム・ロンガム BB536 森永ビヒダスBB536のむヨーグルト
ラクトバチルス・アシドフィルス L92 守る働く乳酸菌L92
ラクトバチルス・バラカゼイ KW3110株 小岩井KW乳酸菌ヨーグルト

乳酸菌サプリメントやヨーグルトなどは身体に合わなければお腹の調子を崩すこともあるようですが、少なくとも2週間程度は続けてみなければ自分に合っているかどうかの判断は難しいようです。

免疫力向上のデトックスお勧めレシピ

デトックスは老廃物や毒素を体外へ排出することをいう言葉です。
このデトックス機能は本来私たちの身体にもともと備わっているものですが、不健康な生活習慣などで、毒素の溜まりに対して排出が間に合わない、または腸内環境の悪化でその機能が低下しやすくなってしまいます。

本来毒素は75%以上が排便と一緒に排泄され、残りは尿や汗などで排出されます。このことから毒素は腸に多く存在することがわかりますね、そのため腸内フローラを改善するなら、まずは腸内のデトックスをして善玉菌が増殖しやすい環境を整えることが重要です。

では、デトックスレシピをいくつかご紹介します。

免疫力アップのデトックス・ウォーター

【材 料:1人分】

  • シソの葉 1枚
  • 梅干し 1個
  • 輪切りレモン厚さ1cm程度 1枚
  • ミネラルウォーター450ml
  • はちみつ 大さじ1

【作り方】

  1. シソの葉を洗ってキッチンペーパーなどで水分をふき取ります。レモンも洗って輪切りにします。梅干しはフォークなどで良くつぶして味が染み出しやすいようにする。
  2. 材料すべてをメイソンジャーなどの容器にに入れて、ミネラルウォーターを入れる。
  3. フタをしめて冷蔵庫で良く冷やして出来上がり。

【ポイント】

シソや梅干しの香りの爽やかさが美味しい、デトックス作用を兼ね備えた飲み物です。シソには寒さからの風邪を防いだり、抗アレルギー作用・抗アトピー作用などがあると言われています。また梅干しのクエン酸には抗酸化作用があり免疫細胞の活性化させますし、食材の殺菌作用があることもよく知られています。

デトックス・ウォーターは素材となる食品をミネラルウォーターに加えるだけで、砂糖や甘味料などは一切使用しません。そのためダイエットにも効果的です。

ですが、目的に合った食品を選ばなければ意味がありませんから注意しましょう!またデトックス・ウォーターは、原則冷蔵庫保存で24時間以内に消費が望ましいようです。

アトピー・アレルギー対策デトックス・ウォーター

【材料】

  • ミント 8枚
  • レモン 4枚
  • ミネラルウォーター 1リットル

【作り方】

  1. ミントとレモンをしっかり洗う。
  2. ミントは手でちぎるようにして、レモンは皮のまま5mm程度の薄切りにする。
  3. ミントとレモンをメイソンジャーなどの容器に入れて、ミネラルウォーターを入れる。
  4. 冷蔵庫で冷やして出来上がり。

【ポイント】

レモンなどの柑橘系の皮にはヘスペリジンという成分が含まれており、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、じんましんなどのアレルギーの改善に効果があると言われています。ただし農薬が心配ですので、国産の柑橘類をしっかりチェックして購入しましょう。

デトックス・スープ(ハーバード大学式野菜スープ)

【材料】

  • キャベツ        100g
  • タマネギ        100g
  • ニンジン(皮つき)   100g
  • カボチャ(皮つき)   100g
  • 水           約1ℓ

【作り方】

  1. 野菜を切る。キャベツは、外の葉をはがしてから、包丁で100gに切り取り一口大に切る。タマネギ、ニンジン、カボチャも一口大に切る。
  2. 「①」で切った野菜を鍋に入れ、野菜が隠れるくらいの水(約1ℓ)を加え、有効成分が飛ばないように、フタを閉め強火にかける。
  3. 沸騰したら、フタをしたまま火を弱めて、約20分煮込んでできあがり。

【ポイント】

にんじん・かぼちゃのβカロテンは免疫細胞を活性化させてアレルギーやアトピーの改善する働きがありますし、たまねぎのビタミンKとポリフェノールはアレルギーなどによる炎症を抑える作用がありますね。スープなのでほかの料理に合わせやすいのもお勧めしたいポイントのひとつです。

 

免疫力を高めるサプリメント

天然の食材から免疫向上を得ることができれば一番良いのですが、それだけではどうしても補うことが難しい場合もあります。そんなときに頼れるのがサプリメントです。

現在ではさまざまなサプリメントが流通していますが、以下に免疫向上効果が期待できるサプリメントを選んでみました。

サプリ商品名 含有菌 特徴
ビフィーナS ビフィドバクテリウム・ロンガム 免疫向上、花粉症・アトピー・インフルエンザ対策
乳酸菌革命 ラクトバチルス・ブルガリクス 免疫向上、インフルエンザ対策
乳酸菌(EC-12) エンテロコッカス・フェカリス 免疫向上、アレルギー対策
善玉菌のチカラ ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス 免疫向上、アトピー対策
プロディア ラクトバチルス・ペントーサス 免疫向上、アレルギー・アトピー対策、インフルエンザ予防
ラクテクト ラクトバチルスS-PT84 免疫向上、アレルギー対策
花菜 フェカリス菌EC-12、ケフィア、ラブレ菌、植物性ナノ型乳酸菌、有胞子乳酸菌ラクリス、ビフィズス菌 免疫向上、インフルエンザ対策、

 

腸内フローラと免疫力の研究や実例

ここまで免疫力の向上や腸内フローラの改善などについてまとめてきましたが、ここではどのような研究や実例があるかをご紹介したいと思います。

抗生剤経口投与の腸内細菌叢に及ぼす影響

抗生剤は感染症などの治療に欠かせないものですが、抗生剤の服用が腸内細菌に与える影響についての研究もされています。

抗生剤を与えられたマウスの腸内細菌は大きな変化を起こし、感染防御・消化吸収、ビタミン産生などにも支障をきたすなどの影響をあたえる、と考察しています。

やはり腸内細菌が私たちの健康や免疫力に大きく関わっているようですね。

出典:感染症学雑誌 第54巻 第12号 抗生剤経口投与の腸内細菌叢に及ぼす影響 慶應義塾大学医学部小児科学教室(主任 市橋保雄教授) 南里清一郎

ビフィズス菌による感染予防と免疫コントロール

腸内フローラの改善で感染予防と免疫のコントロールができることについても研究がおこなわれています。

ある調査では乳酸・酢酸などの代謝物が私たち生体の免疫系を賦活してビフィズス菌の病原菌抑制作用があることや、ロンガム菌BB536を投与することでNK細胞活性と好中球殺菌能が向上して免疫力が向上すること、またインフルエンザ発症数が有意に低くなったことなどが明らかになっています。

またアレルギー患児とアレルギーのない健常児を比べるとアレルギー患児の腸内フローラにはビフィズス菌や乳酸菌の検出率が低く、定着も遅れることや、ラクティスBb-12株を投与することでアトピーの皮膚症状が改善されることなどの報告もあります。

このように腸内フローラを改善することができれば、免疫の調整作用がついてアレルギーや感染の予防となることが期待されます。

出典:ビフィズス菌による感染防御と免疫調節作用 森永乳業株式会社食品基盤研究所 宮内浩文

乳酸菌とインフルエンザに罹患する割合

佐賀県の有田町で1073R-1乳酸菌とインフルエンザの罹患に関する調査が行われ、有田共立病院院長 井上文夫氏によりその結果を都内のセミナーで発表されています。

佐賀県有田町の小中学生全員が1073R-1乳酸菌入りヨーグルト飲料と一般の乳酸菌飲料を、10月1日から2011年3月18日までの全登校日に一日一本飲み続けての比較調査です。

これにより、1073R-1乳酸菌を摂取した小・中学生の感染率(0.3~0.64%)は、一般の乳酸菌飲料摂取の生徒の感染率(1.90~10.48%)と有意に低かった結果が出ました。

やはり腸内フローラが良好で、インフルエンザウイルスに強い腸内細菌が存在することでインフルエンザにもかかりにくくなるようですね。

健康体の人の糞便移植について

医学が進んでさまざまな「移植」が行われるようになっていますが、現在は「糞便移植」というものもあります。バランスの乱れた腸内フローラに、正常な腸内フローラを保持する人の腸内細菌を注入するというものです。

日本ではまだ実施している病院もほとんどありませんが日本で糞便移植に使用されるのは100gで、感染症の有無や害のある病原菌の有無をチェックし、生理食塩水に溶かし、フィルターでろ過した液体を内視鏡にて大腸に注入するというものです。これにより潰瘍性大腸炎の改善や、腸内フローラの乱れからくる高血圧や糖尿病、肥満の予防になることが期待されています。

現在糞便移植を行っている病院としては順天堂大学医学部消化器内科、慶応大学病院消化器内科、千葉大学医学部付属病院、滋賀医科大学医学部付属病院消化器内科があります。

 

免疫力向上は生活習慣が重要。腸内フローラ改善3ステップ

腸内フローラの改善で免疫力が向上することは確かなことがわかりました。そして腸内フローラや免疫力を向上させて維持していくには、生活習慣を整えることがより効果的だと言われています。

そこで、生活習慣がどれだけ免疫力とかかわりが強いのか、またどのように改善できるのかについて具体的な方法をご紹介していきたいと思います。

食生活・生活習慣と免疫力向上の関係

記事の初めの方で、運動が免疫力を向上させることを説明しましたが、生活習慣も免疫向上には重要です。例えば食事、現在は食の欧米化も進んで肉類や油分を摂取する機会も増え、食事・間食も増やそうと思えばいくらでも摂ることができます。

このような食事では、自律神経のバランスを乱れさせ便秘の原因を作ります。便秘は排泄物が腸内で腐敗し有害物質を排出するばかりではなく、腸内の悪玉菌を増殖させて免疫力を低下させてしまいます。

また生活習慣が乱れ、不規則な生活リズムから睡眠不足になると腸の蠕動運動が弱くなり消化物を運ぶことができなくなってしまいます。これも便秘を起こす原因となり前述のような悪循環を起こします。このように生活習慣も免疫の向上と大きく関わっています。

3ステップで腸内フローラ改善、免疫向上

腸内フローラの変化は「体質の変化」といってもいいくらいの変化を実感できる人もいますが、すぐに・簡単にできるものではありません。ですが、確実に結果の付いてくるものです。

ステップ1:腸からデトックス

「毒素を出す=デトックス」です。まずはデトックスレシピと運動を併せて毒素を出しましょう。腸内フローラを整えて免疫の向上を図るには、まずは腸内の毒素を排除することが重要だからです。

デトックス・スープは毎食摂取できればベストです。またデトックス・ウォーターも食事や間食で摂取すると効果的です。前半で説明した有酸素運動も併せて行うことでより効果的に腸の状態を改善しながら免疫力も向上できます。

とくに整っていない腸内フローラを改善して腸内細胞が生まれ変わって悪玉菌の減少には期間を要します。ここは腰を据えて頑張りましょう!

排便チェックも怠りなく!

ステップ2:腸内環境を整える

ステップ1で腸内の毒素の多くが排出されて腸内環境を整えやすい状態となっています。便通も整い始め、2~3日に一回はきちんと爽快感を伴った排便があるようになったら腸内環境を整えていくステップに入ります。

デットックス・スープやデトックス・ウォーターの回数は減らしていきます。どちらかだけの摂取でもいいですし、両方の回数を減らしてもいいでしょう。

その代り腸内フローラを整えるためのヨーグルトやヤクルトなどを取り入れます。摂取量や摂取のタイミングはそれぞれの商品の推奨量などを参考にしてください。このステップでも有酸素運動は重要です。

腸内環境が整ってくるまで2週間程度はかかります。ヨーグルトなど商品によってはお腹の調子を悪くしたり身体に合わないこともあるので、自分のお腹と合う商品を選んで続けましょう。腸内フローラが整い始めると便秘は解消されます、そのほかにいくつか良い兆候が表れ始めるはずです。

ステップ3:腸内フローラの維持・免疫向上

腸内環境が整ったらあとは維持・免疫向上です。
このステップでは腸内環境が整っているので腸内では毒素もほとんど出ていません。

デトックス・スープなどはさらに減らして、デトックス・ウォーターを間食に楽しむということでも良いでしょう。自分に合うヨーグルトなどを見つけることができているかもしれませんね。この時期に入ったら、サプリメントなどを併用してもいいでしょう。

ご自分に合ったヨーグルトは、季節によってインフルエンザ対策やアレルギー対策などが望めそうなヨーグルトに代えてみるのも効果があります。またいつものヨーグルトに、インフル対策や免疫向上を期待できるサプリメントを補うのも一案です。

もちろん良質な睡眠や運動はとても大事です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。私たちの免疫の70%は腸内に存在しているわけですから、腸内フローラを改善することが如何に重要な意味を持つのかがわかります。

そして腸内フローラを改善することで病気やアレルギー・アトピーの改善につながり免疫向上ができることも再認識できました。

今回は腸内環境の改善方法もご紹介していますので、免疫向上だけでなく腸内環境自体が気になっている方にもお勧めできます。是非、参考にしてみてください!

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腸内環境の改善はサプリメントが効果的


食事やヨーグルトで乳酸菌を摂取するのも良いですが、改善までに時間がかかるし、まず第一に、継続することができますか?

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