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ミドリムシは腸内フローラを改善してくれる? その真相は

投稿日:2016年8月8日 更新日:

最近、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を使った健康食品や化粧品など、様々な商品が登場して話題になっています。

  • ミドリムシは「虫」なのか?
  • 食品としての栄養成分はどうなのか?
  • ミドリムシを使った食品が果たして「腸内フローラ改善」に役立つものなのか?

ネットに氾濫する情報の中から、ピックアップしてお届けしたいと思います。

植物か動物か?、「ミドリムシ」は不思議な生物です

ミドリムシは緑色の小さな身体(0.05㎜ほど)をくねらせ、水中を自由に泳ぎ回ることから付いた名前で、顕微鏡でないとよく見ることができない微生物です。

ミドリムシって…植物or動物?

「虫」と呼ばれていますが、動物のようにエサを取って食べたりはせず、体内には葉緑素があり、植物と同じように光合成で栄養補給をして生きています。

分類学的には、コンブやワカメなどと同じ「藻」の仲間とされていますが、植物と動物、両方の性質を持っている、生物学上でも大変めずらしい「単細胞生物」なのです。

棲んでいるのは、こんな場所

5億年以上も前に誕生したといわれるミドリムシは、進化もせず絶滅もせず、しぶとく生き延びている珍しい生き物です。

そんな希少価値をもったミドリムシですが、実は池や沼などの淡水ではごく普通に見ることができます。とくに春から夏にかけての田圃など、浅い水たまりに多く発生します。

複雑な細胞の中身

単細胞生物だからといって馬鹿にしてはいけません。ミドリムシは光合成したり動き回ったり、生きていくための様々な働きをする器官を、たった1つの細胞の中に備えています。一方、進化した多細胞生物は細胞ごとに役割が特化されていますので、細胞自体はミドリムシに比べると単純なつくりなんですね。

ミドリムシの栄養成分について

それでは、ミドリムシを「食品」として見たときはどうなのでしょうか?

ミドリムシの栄養
ビタミン類(14種) ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンDビタミンE、ビタミンK、ビタミンA(α-カロテン、β-カロテン)、ナイアシン、パントテン酸、ピオチン、葉酸
【ビタミンの効果・効能】

ビタミンはエネルギーや身体をつくる成分ではありませんが、健康を維持し成長を助けます。そして、他の栄養素がうまく働くように、潤滑剤のような役割を果たしています。ビタミンは身体の中では、ほとんど作れませんので、食べ物から摂る必要があります。

ミネラル類(9種) リン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム

鉄、マンガン、銅

ミネラルの効果・効能

ミネラルも食べ物からしか摂れません。ビタミンと同じようにエネルギー源にはなりませんが、身体の機能維持や調整を行う大切な働きをします。たとえば、骨や歯を作る、筋肉や神経が正常に動くようにする、消化や代謝を助ける、免疫力を高めるなどです。

アミノ酸

(必須アミノ酸・9種)

イソロイシン、リジン、メチオニン、ヒスチジン、パリン、スレオニン

フェニルアラニン、ロイシン、トリプトファン

アミノ酸

(非必須アミノ酸・9種)

プロリン、シスチン、アルギニン、グルタミン酸、セリン、アラニン

アスパラギン酸、チロシン、グリシン

アミノ酸の効果・効能

人体の血管や内臓、皮膚、筋肉などを作るタンパク質を構成しているのがアミノ酸で、ぜんぶで20種類あります。そのうち必須アミノ酸(9種)は体内では合成できないので食べ物からとる必要があります。また、非必須アミノ酸は体内で合成することが出来ます。

なお、ミドリムシに含まれているアミノ酸は全部で18種類ですが、足りない2種類のアミノ酸(グルタミンとアスパラギン)は、それぞれグルタミン酸とアスパラギン酸から、体内で合成されますので心配ありません。

不飽和脂肪酸 DHA、EPA、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸

エイコサジエン酸、アラキドン酸、ドコサエトラエン酸

ドコサペンタエン酸、ジホモγ—リノレン酸

不飽和脂肪酸の効果・効能

魚類や植物油に多く含まれ、脂質の材料となり、エネルギー源や身体の構成成分になります。また、血中の中性脂肪やコレステロールを調整したり、脳神経の発達を助けたり、アレルギー症状の緩和を助ける働きをします。

その他 パラミノン(β-グルカン)、クロロフィル、ルティン、ゼアキサンチン、GABA、スペルミジン、プトレッシン
独自成分パラミロンや、クロロフィルのデトックス効果など

動物と植物の両方の性質を備えていることからも分かりますが、お肉や魚、野菜や果物の栄養素のほとんど全部が含まれていますね。

ミドリムシ、栄養成分の特長

成分表のように、ミドリムシの体内には59種類もの豊富な栄養素があります。ちなみに、人間が生きていくために必要な栄養素には、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素が必要とされていますが、ミドリムシにはエネルギー源となる糖質と脂質を除いたもの(三大栄養素)が含まれています。

このように、ミドリムシの持っている栄養成分の特徴は、人が体内で合成することができないビタミンやミネラル、必須アミノ酸などの成分のほぼ全てを含有していることにあります。また、食生活に乱れがある現代人にとって不足しがちな、タミンB群と、ミネラルの亜鉛の含有量が多いこともあげられます。

抜群の栄養吸収率

栄養価が高いだけの食材なら他にもいろいろありますが、ミドリムシの優れているところは、栄養成分の消化吸収率が93.1%と、非常に高いことです。

これも単細胞生物ならではの長所で、「細胞壁」が無いので人間の消化器官で栄養素を効率良く摂取できるのです。ちなみに、セルロースで出来ている野菜の細胞壁は人の持っている消化酵素では分解できません。そのため、野菜を食べても栄養素の吸収率は40%程度といわれています。

いくら栄養成分が豊富でも身体に吸収されにくければ、その価値は半減してしまいますよね。そういった価値を高確率で届けることが出来るミドリムシは偉大だと言えます。

市場での利用状況は?

当初は飼育用に栄養補給飼料として使われていたものが、その栄養価を認められ食品にも使われるようになってきました。食品としてのミドリムシは、乾燥したものをケーキやヨーグルト、ドリンクやクッキーなどに混ぜ、様々な商品として販売されています。

いま、食生活の基本は多くの栄養成分をバランスよく摂ることが大切と言われていますが、その点ではミドリムシは理想的な食材と言えるでしょう。それは、個々の食材の栄養素や、その含有量を気にせずに、様々な商品の開発が可能になるからです。

このように、健康食品やサプリメント、化粧品など、これからもその市場価値の大きさが期待されています。

腸内フローラとの相性は?

ミドリムシの栄養成分表から見て、腸の働きを活発にさせる成分が豊富に含まれていることが分かります。つまり、腸内環境を整えてくれるから腸内フローラとの相性はバッチリ。その効果が顕著に現れる「便秘解消」に、大きな効果が期待できるといえそうですね。

便秘を改善する、ビタミンとミネラル

ビタミンBは副交感神経を刺激して、腸の蠕動運動を活発化してくれます。また、ビタミンEは末梢血管の拡張作用で血行をよくし、自律神経の調整作用も持っていますので、腸の働きを順調にしてくれます。

また、ミネラルのマグネシウムは水分吸収作用があるため、便を柔らかくします。そして食物繊維との相乗効果で便のカサを大きくし、排便を促進させます。

オレイン酸も便秘に効く

不飽和脂肪酸の一種、オレイン酸もミドリムシには含まれています。このオレイン酸は小腸では消化されにくい性質のため大腸まで届きます。そして大腸を刺激して働きを活発化させ、便秘解消に役立ちます。

多彩なパラミロンの働き

ミドリムシしか持っていない特殊成分パラミロンは食物繊維の一種です。その表面には無数の小さな穴が開いており、メタボの原因物質である余分なコレステロールや中性脂肪をどんどん吸着して体外に排出します。同時に鉛や水銀などの有害金属も吸着しますので、そのデトックス効果は注目に値するといえます。

また、パラミロンには腸管の粘膜細胞を刺激して免疫機能をアップする効果と、痛風予防になるプリン体の吸収を抑制する効果もあるそうです。

ミドリムシ3つ目の魅力、乳酸菌活性化作用

腸の活性化作用とデトックス作用に加えて、ミドリムシには乳酸菌を活性化する作用もあることが分かりました。

これは、ミドリムシのエキスを乳酸菌に与えると、乳酸菌の餌として知られている「オリゴ糖」より活性化の度合いが大きかったという、「株式会社ユーグレナ」の実験結果によるものです。

ミドリムシ、腸内フローラ改善の真相は?

食生活や生活習慣、年齢やストレスなどの違いで、私たちの「腸内フローラの様相」は人により微妙に異なっているそうです。そして、健康な人の腸内フローラは、それぞれの細菌が、ある一定のバランスで維持されいる必要があることが分かってきました。

いままで述べてきたように、ミドリムシのデトックス効果と、腸の活性化作用には著しいものがありますから、腸内フローラ改善効果は大いに期待できるでしょう。

とはいうものの、乳酸菌活性化作用については、これまでのところ公的な機関へ提出された研究発表はなく、ミドリムシの開発にかかわっている「株式会社ユーグレナ」の自社研究成果のみしか見ることができません。ですので、ミドリムシが乳酸菌をも活性化させ腸内フローラ改善に有効に働く・・・かどうかについては、今後の研究が待たれるところです。

まとめ

どんなに有用な微生物でも、利用するには大量生産ができなくては話になりません。その中でも、ミドリムシは40年以上前からアメリカ航空宇宙局(NASA)が研究を進めていましたが、大量培養には至りませんでした。

ところが2005年12月、日本の「株式会社ユーグレナ」が世界で初めてミドリムシの大量培養に成功。その技術が確立されたことで、現在はミドリムシが持つ豊富な栄養成分により、食料や飼料、健康食品や化粧品としての商品化が急ピッチで進んでいます。

もちろん、それだけではありません。ミドリムシから抽出されるオイルはプラスチックの原料やジェット燃料としても期待が高まっています。

太陽と水と二酸化炭素さえあれば、光合成により何処でも培養できるミドリムシ。将来の食糧危機や地球温暖化など、人類が抱えている深刻な問題を解決してくれるかも知れないという、大きな可能性を秘めた微生物なのです。


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