近年、乳酸菌飲料が健康にいいということで、ヤクルトの需要が大きくなってきています。
ヤクルトには「ヤクルト(現在Newヤクルト)」と「ヤクルト400」という種類があるのはみなさんは既にご存知でしょう。そこで話題となっているのが【ヤクルトとヤクルト400の違い】についてです。
今回はこのふたつのヤクルト、どんな違いがあるのか、またどちらを選んだらよいのかなどについて詳しくまとめました。
目次
ヤクルトとヤクルト400の違い早見表
それでは、まずヤクルトとヤクルト400の違いや特徴などをご覧ください。
ヤクルト | ヤクルト400 | |
---|---|---|
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使用されている菌種 | L.カゼイYIT9029(シロタ株) | L.カゼイYIT9029(シロタ株) |
菌の数 | 200億 | 400億 |
カロリー | 50kcal | 62kcal |
効果・効能
(ヤクルト社より) |
良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。 | 良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。 |
内容量 | 65ml | 80ml |
一本単価(税別) | 40円(地域によって異なる) | 70円(地域によって異なる) |
購入形態 | スーパーなどの販売店から購入可能 | 宅配・ヤクルトレディから購入 |
ヤクルトとヤクルト400は、いくつか違いがあるのが判りますね。それでは、この違いや特徴について解説していきます。
手っ取り早く、違いと相性を知りたい方は、こちらを参考になさってください。
>>ヤクルト・ヤクルト400を、ビフィーナと比較してみた。
ヤクルトとヤクルト400に含まれるシロタ株の効果・効能
ふたつのヤクルトの効果・効能について、ヤクルト社は【生きたまま腸内に到達するシロタ株の働きで、腸内環境を改善しておなかの調子を整える】と説明しています。
具体的に、どのように作用して調子を整えてくれるのかを探ってみます。
腸内環境の改善
ヤクルトやヤクルト400に含まれるシロタ株についての実験報告がございます。
シロタ株を、毎日100億個以上4週間摂取し続けると、シロタ株を摂取していなかった時期と比べて善玉菌であるビフィズス菌が3倍に増え、逆に悪玉菌は5分の1まで減少したことが確認されています。
胃酸や胆汁などの消化液を受けても死滅せずに、腸に届くというシロタ株の性質により、これだけの効果を得られたのでしょう。
免疫の向上
私たちの腸内フローラには、ナチュラルキラー(NK)細胞という免疫が備わっています。シロタ株が、この免疫NK細胞を活性させるという研究結果も出ています。
シロタ株を400億個を3週間、毎日摂取したグループと、摂取しないグループに分けました。3週間後の結果では、免疫NK細胞の活性が、摂取を続けたグループに認められたとのことです。
がんの予防効果も明らかになっており、免疫を日頃から高めることができるヤクルトの力はめざましいですね。
ヤクルトとヤクルト400を比較
シロタ株の効果を確認したところで、ヤクルトとヤクルト400の違いを明確にしていきましょう。
シロタ株の数の違い
ヤクルトのシロタ株200億に対して、ヤクルト400は400億のシロタ株を摂取することができます。ちょうど2倍違います。
内容量とカロリーの違い
ヤクルトは65mlで50kcalですが、ヤクルト400は80mlで62kcalです。
前述のシロタ株数から、ヤクルトを2本飲めばシロタ株を400億個摂取できるので、ヤクルト400と同じ菌数を摂取できます。ですが、これでは量やカロリーはヤクルト400より多くなることになります。
菌量の差による効果・効能の違いは
ヤクルトとヤクルト400の「200億」という菌量の違いは、やはり腸内環境の改善にも違いが出てくるようです。
ヤクルトで効果が得られなかったとしても、ヤクルト400を飲むことで改善を感じたという声も多いようです。シロタ株が、多ければ多いほど善玉菌を増やすことができ、悪玉菌の減少に作用するということでしょう。
効果だけをみると、ヤクルト400を選んでいれば間違いないようですが、それでもヤクルトが販売が続いているのは、どのような理由があるのでしょうか。
なぜ、ヤクルトとヤクルト400の二つが存在するのか
シロタ株200億の差だけなら、ヤクルト400だけでよさそうですが、ヤクルトとヤクルト400の2種類が必要な理由があるのでしょうか。
流通経路の違い
ヤクルトのほうは、製造・出荷後に卸業者や配送を経てスーパーなどで保管・陳列・販売されます。一方、ヤクルト400は製造後は販売店で保管し、販売は販売店店頭かヤクルトレディが宅配を行います。
このことから、生菌のシロタ株をよりよく管理できているのはヤクルト400と言えそうです。
効率・健康面でも。
どこでも買えるヤクルトを使ってシロタ株を400億個摂取したい場合、2本飲むことになりますので摂取カロリーがどうしても高くなってしまいます。ヤクルト2本を飲む場合、ヤクルト400を1本飲むのと比べて38kcal多くなります。
1回の摂取では大きな差にはなりませんが、毎日続けるとなるとなれば、かなりの違いです。
腸内フローラ・健康にいいのはヤクルト400
単にヤクルトを二本飲めばいいというだけのことではなさそうですね。私たちが購入するまでの経路や、摂取カロリー・摂取量からみても、ヤクルト400のほうが効率的にシロタ株を摂取できるといえそうです。
腸内フローラを改善、ヤクルトとヤクルト400の選び方
ヤクルト400のほうが優れているとはいっても、ヤクルトが効果がないというわけではありません。ヤクルトとヤクルト400の違いや特徴などからどう選べばいいかをまとめます。
ヤクルトが大好きな人は
ヤクルトが人気なのは効果だけではなくその味にもあります。
- カロリー制限の必要がない人
- 乳製品でおなかの調子を崩しにくい人
- ヤクルトを毎日2本飲みたい人
このような方は、ヤクルト2本を活用してシロタ株を補うのもいいでしょう。
腸内環境を改善したい人は
腸内環境をできるだけ早く改善したい人には、よりシロタ株が多く含まれているヤクルト400がお勧めです。
一方ヤクルトではシロタ株が2分の1になるので、既に整った腸内フローラをお持ちの方で、改善と言うより維持目的で飲むには持って来いだと考えられます。
乳糖不耐症の人にはヤクルト400
ヤクルトにも、少ないながらも乳糖が含まれています。乳製品に含まれる乳糖は、私たち日本人では消化酵素が少ないためにお腹の調子を崩すことがあります。
少量の乳糖の摂取でシロタ株を効率的に摂取したい人にはヤクルト400がお勧めです。
ただし微量であったとしても、乳糖で消化不良を起こす可能性もあります。乳糖を摂取することなく腸内環境を整える方法として、乳酸菌サプリメントをお勧めしています。
>>外さない!乳酸菌サプリメント
血糖値を上昇させたくない場合
カロリーを抑えながらシロタ株を摂取するなら、ヤクルト400を選びましょう。普通のヤクルトでシロタ株を400億個摂取しようと思えば100kcal摂取することになりますが、ヤクルト400なら62kcalで済みます。
既にお伝えしていますが、38kcalの違いですが毎日続けるとなると大きく差が出てくるものです。
手軽に購入できるヤクルト。手間がかかるヤクルト400
ヤクルトはスーパーなどで販売されているため自分のタイミングで購入できますし、通信販売でも購入できますが、ヤクルト400は契約配達で受け取るか、販売店やヤクルトレディから直接購入するしかありません。
「保冷受箱」で不在時にも受け取ることが可能ですが、解約時には多少なりとも手間はかかることでしょう。
どんなにヤクルト400を毎日飲みたくてもライフスタイルによっては継続できないという人もいることでしょう。
ライフスタイル別の腸内環境改善法は、こちらにまとめました。
>>自分にあった腸内フローラ改善法を見つけよう。
まとめ
同じシロタ株配合のヤクルトとヤクルト400でも、様々な違いがあるとことがわかりました。
- 味が大好き
- カロリーをさほど気にしない
- 宅配の契約が面倒
ということであれば「ヤクルトの2本飲み」も良いでしょう。
ですが、200億の差にこだわるよりも、毎日続けられることを第一に考えて、シロタ株をおなかに送り続けていきたいですよね。
ヤクルトには免疫も向上させる働きもあるようですから、安価でおいしく飲んで健康も向上できるヤクルトやヤクルト400をライフスタイルに合わせて試してみてはいかがでしょうか。