ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトって聞いたことありますか?ナチュレ恵と同じ、雪印メグミルクが販売しているヨーグルトです。
ヨーグルトと聞けば腸に良い影響をもたらしそうですが、カプセルヨーグルトってどんなものなのでしょうか?ナチュレ恵との比較を通してビフィズス菌SP株とカプセルについて徹底解説します。
目次
ナチュレ恵とビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトの成分を比較!
同じ雪印メグミルクから発売されているナチュレ恵とビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトですが、その成分にはどのような違いがあるのでしょうか。まずは表にして比較してみましょう。
ナチュレ恵 | ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルト | |
---|---|---|
使用菌種 | ガセリ菌SP株、ビフィズス菌SP株 | ビフィズス菌SP株 |
エネルギー | 63Kcal | 81Kcal |
たんぱく質 | 3.6g | 3.8g |
脂質 | 3.1g | 1.7g |
炭水化物 | 5.2g | 12.6g |
ナトリウム | 45mg | 51mg |
カルシウム | 110mg | 110mg |
ガラクトオリゴ糖 | 0.5g | 0.21g |
そのほか(特徴など) | 生乳、乳製品のみ | ビフィズス菌SP株はカプセルになっている |
100gあたり
ナチュレ恵とビフィズス菌SP株ヨーグルトの違いは?
上記の表からわかる大きな違いには、使用している菌が挙げられますね。では、両者の使用菌種を比較し、その効果・効能を比べてみましょう。
使用している菌の種類
ナチュレ恵がガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を使用しているのに対し、ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトはビフィズス菌SP株のみに焦点を当てていることが分かります。
まずこのSPは雪印が独自開発したプロバイオティクス、雪印スノーのS、そしてプロバイオティクスのPなんですね。
ガセリ菌は善玉菌である乳酸菌の一種で、ビフィズス菌も善玉菌の代表です。善玉菌は腸内で「短鎖脂肪酸」という有機酸を作ることにより、悪玉菌の増殖を抑えたり、腸のバリア機能を高めてウイルスや病原菌から体を守る働きがあるので、腸内フローラの改善に効果が期待できます。
《ガセリ菌SP株とは?》
ガセリ菌SP株は数ある乳酸菌の一つで、雪印オリジナル。ヒト由来の乳酸菌です。一般的な乳酸菌が酸に弱く摂取しても胃酸や胆汁酸によって死んでしまうのに対し、ガセリ菌SP株は酸に強いため生きたまま腸に届く特徴があります。
腸に届いたあと、長く留まり定着しやすいことも特徴で、主に小腸に住み着く性質が科学的に証明されている菌です。
《ビフィズス菌SP株とは?》
腸に多く住む善玉菌の代表であるビフィズス菌のうち、雪印独自開発のヒト由来のビフィズス菌。大腸に住み着く性質があり、便秘解消にはより高い効果があるといわれているものの、ガセリ菌SP株に比べて酸に弱く、腸に生きて届く量は多いとは言えないようです。
しかし、ビフィズス菌はオリゴ糖や乳糖をエサに増殖をするため、オリゴ糖の一種であるガラクトオリゴ糖も配合することで効果を高める目的があります。
つまり、ナチュレ恵の効果・効能はどう?
酸に強く多くが生きて腸まで届くガセリ菌SP株が小腸に長く留まることにより、多くの短鎖脂肪酸を生み出します。さらに、ビフィズス菌SP株が少量でも大腸に届き、オリゴ糖や乳糖をエサにして増殖して短鎖脂肪酸を生み出します。
この両方を摂取することにより、小腸と大腸で悪玉菌の増殖を抑えて腸の環境を良くするということです。その結果、便秘解消や美肌のほか、内臓脂肪を減少させたりダイエットにも効果が期待できます。
小腸と大腸の腸内細菌を比較
小腸と大腸に存在する腸内細菌の種類はその環境の違いからまったく異なる種類となっています。小腸は大腸より長く、面積も広いですが、大腸のほうがはるかに多くの腸内細菌が存在しており、小腸よりも多くの病気が起きる可能性があります。
これは、便の最終的な通り道である大腸が正常に働いていないと悪玉菌の作用で腐敗してしまい、有害物質となって体内に吸収されるなどして病気が引き起こされることが原因と考えられています。
こう見ると、どちらかというと腸内細菌の多い大腸の環境を整えたほうが体に良さそうな感じがしますよね?でも、大腸に住み着きやすいビフィズス菌SP株は酸に弱く腸に生きて届きにくい、ということで考え出されたのがビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトなのです。
ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトの特徴って?
ビフィズス菌SP株をカプセルに封入したものがビフィズス菌SP株カプセルです。カプセル構造は、中心にビフィズス菌SP株を、その外側に腸で溶ける腸溶性の膜、さらに一番外側には酸に強い耐酸性の膜という2層の膜で覆っています。これにより、ビフィズス菌SP株の《酸に弱い》点をカバーしています。
ちなみにカプセルはゼラチンや植物性油脂、でんぷんなどで作られていて体に悪影響はありません。また、食べる際にカプセルを噛んでしまうと膜が壊れてしまうので、噛まずに飲み込みましょう。
つまり、ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトの効果・効能は?
まず、カプセルによって酸に負けずに多くが腸へ届いて、大腸で放出されたビフィズス菌SP株がオリゴ糖や乳糖をエサに増殖します。
次に、ビフィズス菌SP株は増殖を続けながら多くの短鎖脂肪酸を生み出し、特に腸内細菌の多い大腸に住み着いて悪玉菌の増殖を抑え、腸の環境を良くする効果が期待できるというわけです。
その結果、便秘解消や内臓脂肪の減少、病原性大腸菌の感染リスクを低減させるなどの効果が期待できます。
それじゃあ、ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトは腸内フローラに良いの?
結論から言って「良い」です。
前述した通り、腸内細菌は特に大腸に多いため、当然悪玉菌も大腸にたくさんいますから、大腸の善玉菌が増え、悪玉菌が減ることで腸内フローラの改善が期待できます。
また、腸内の善玉菌のうち99.9%がビフィズス菌で、その数は乳酸菌の100~1万倍とも言われています。
つまり、腸内の善玉菌を増やして腸内フローラを改善しようと思うのなら、ビフィズス菌を増やすのが一番の近道と言えるのです。生きて大腸に届き、ビフィズス菌が増えることで腸内フローラの改善に高い効果が期待できるということですね。
ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトを生活に取り入れよう!
腸内フローラを改善するビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトの効果をより発揮させるにはどのような食べ方が良いのでしょうか?
実は夜が効果的!
ヨーグルトというと朝食のイメージが強いかもしれませんが、実は腸内細菌の働きが一番活発になる時間帯は夜の22時から2時にかけてといわれています。
ですから、寝る前にヨーグルトを食べるのは腸内フローラを整えるうえで効果的といえますね。
寝る前に抵抗のある方は、夕食にヨーグルトを取り入れるのも良いでしょう。ヨーグルトに少量の塩とオリーブオイルを混ぜれば簡単なヨーグルトドレッシングが作れますから、食物繊維が豊富な野菜と一緒に摂取すれば効果アップが期待できます。
食事中や食後に食べる!
夕食時や寝る前にヨーグルトを摂取できない場合でも、なるべく胃に物が入っている状態で摂取するのがおススメ。
ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトは酸に強いですが、胃に内容物がある時のほうがさらに胃酸の影響を受けにくいので、より多くのビフィズス菌SP株を生きて腸に届けることができます。
低カロリーで満腹感アリ!
ヨーグルトはカロリーの低さが嬉しいですね。ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトも100gあたり81Kcalですから、おやつや夜食などに食べても気になりません。
さらに、オリゴ糖が血糖値を速やかに上昇させることにより、満腹感が得られるためダイエットにもおススメです。
毎日食べること!
ビフィズス菌や乳酸菌は腸に住み着きますが、一度住み着いたら永遠にいてくれるわけではありません。摂取しないとすぐまた元の腸内環境に戻ってしまうため、できるだけ毎日ヨーグルトを摂取するのが好ましいといわれています。
ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトの効果をアップさせよう!
カプセルに守られて直接大腸へ届けられるビフィズス菌SP株ですが、やっぱり宿主さんの協力なくしては思ったような効果は上げられません。
毎日の食生活の改善が大切になります。そのポイントを見ていきましょう。
食物繊維を摂る
食物繊維は一緒に摂取した食べ物の脂質や糖質を吸着し、体外へ排出させやすくする効果があります。
豆類・キャベツ・もやし・ごぼう・切干大根・イモ類などの野菜や、柿・栗・キウイ・リンゴ・イチゴ・バナナなどの果物には食物繊維が豊富に含まれるので食事に取り入れましょう。
大豆製品を摂る
大豆には良質なたんぱく質が豊富で肉や魚に比べてカロリーも少ないのでおススメです。また、大豆たんぱく質には血液サラサラ効果があるため、代謝を上げる効果が期待できます。
大豆製品の中でも納豆に含まれる納豆菌は腸内で善玉菌として働くため、腸内フローラ改善にも有効です。
まとめ
ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトが腸内フローラに与える効果をご紹介しました。たくさんの種類があるヨーグルトの中から自分に合うものを選ぶのは難しいですよね。
でも、善玉菌を増やすのに効果的なビフィズス菌を、腸に多く届くようにカプセルにしたビフィズス菌SP株カプセルヨーグルトは一度試してみる価値があるヨーグルトだと思います。
ヨーグルトの効果を高めるためにも、食事のバランスを整えることが大切ですから、食生活の見直しもぜひ同時に行ってくださいね。
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