最近の健康ブームで、最も注目されているのが腸。なかでも腸内フローラという言葉は、すっかり定着しつつあります。腸内フローラと健康は、密接に関係しているのです。

腸にいる細菌たちは仲間同士でまとまって、自分たちのなわばりを日々争いながら過ごしています。腸内細菌は、回腸(小腸の終わり)から大腸の壁面に生息しています。腸内細菌のうち、私たちの健康に良い働きをしてくれるものを善玉菌と呼びます。

善玉菌が増えると、お通じ改善や免疫力アップなど、良いことづくしなんです。今や、善玉菌が多い腸内フローラなくして、健康を語ることはできません。

善玉菌を増やして腸内フローラを増やす手っ取り早い方法は、乳酸菌サプリです。自ら善玉菌となり、腸に定着して働く乳酸菌・ビフィズス菌を飲むことで、腸内フローラを乱す悪玉菌の勢いを弱めてくれます。

腸の重要性が明らかになった今、乳酸菌サプリは各メーカーから続々と販売されています。選択肢が増えるのは嬉しいですが、自分に合ったものを選ぶのが難しくなってしまったというデメリットもあります。

乳酸菌サプリ選びで押さえておきたい3つのポイント

腸内フローラ1_0

乳酸菌サプリ選びの3つのポイント

  • 腸内の善玉菌を増やすことができる菌を使用しているのか
  • 善玉菌の栄養源も入っているのか
  • コスト的に、負担なく続けられるのか

善玉菌は、1つの菌を指しているわけではありません。有名な善玉菌は乳酸菌とビフィズス菌ですが、さらにこの2つの菌にもたくさん種類があります。

どれが良いの? 何が正解なの? 

混乱してしまいそうですが、乳酸菌サプリを選ぶポイントは意外にも簡単です。この3つのポイントを満たした乳酸菌サプリかどうか確認すると、間違いない乳酸菌サプリが分かり、手っ取り早く腸内フローラを整えて健康に近づくことができます。

腸内の善玉菌を増やすことができる菌を使用しているのか

腸内フローラを整えるうえで、第一歩は健康に有用な善玉菌を増やすことです。善玉菌が増えると、善玉菌が作る有機酸も増えますので、腸内をアルカリ性から酸性に傾けることができます。

悪玉菌は、アルカリ性下で活発になり、酸性下では動きづらくなりますので、腸内フローラを整える上では効果てきめんなのです。そうやって腸に馴染み、直接的に腸の善玉菌を増やしてくれるサプリメントを選びましょう。

菌は人それぞれ相性があり、実際に飲み続けないと効果が出るかどうかはわかりません。

しかし、臨床実験データなどが添えられているサプリであれば、それだけ相性が合う人が多く、自分にとっても相性の良い可能性があるということです。このような理由から、判断基準のトップバッターにしました。

善玉菌の栄養源も入っているのか

そして、菌と一緒に、善玉菌の栄養源となる成分も入っていることも確認することをすすめます。もちろん、菌単体でも、飲み続けることで効果は期待できますが、栄養源もサプリで飲むことで、乳酸菌サプリの中の菌と、今住んでいる細菌の活力になってくれます。

コスト的に、負担なく続けられるのか

最後に、コスト的に続けられるかどうか、お財布と相談です。毎日飲んでこそ、腸に定着させられますし、相性を確認するフェーズに入ることができます。

乳酸菌サプリランキング

3つのポイントを満たし、市場でも人気のサプリメントをランキング形式でご紹介いたします。

第1位 第2位 第3位
ビフィーナS 乳酸菌革命 乳酸菌EC-12
ビフィズス菌

アシドフィルス菌

ガセリ菌

オリゴ糖

ビフィズス菌、ラブレ菌、ガセリ菌など16種類

食物繊維

オリゴ糖

フェカリス菌

ミルクオリゴ糖

30包入り2,980円 62粒入り2,880円 120粒入り3,240円
99円/日 92円/日 108円/日

第1位 ビフィーナS

腸内フローラ ビフィーナS 0

ビフィーナSは、医薬品メーカー「森下仁丹」が発売する乳酸菌サプリです。創業明治26年の、歴史あるメーカーです。

ポイント① 善玉菌を増やせる乳酸菌サプリ

腸内フローラ ビフィーナS 3

ビフィーナSは、ビフィズス菌ロンガム種JBL01株を使用されています。ヒト由来の善玉菌で、私たちの腸と相性が合う確率の高いものです。

2週間の服用で善玉菌が増え、腸内フローラを改善することができたというデータがございます。善玉菌が増えることで、お通じの回数と質が高まり、便秘対策にもなります。

ポイント② オリゴ糖の整腸作用にも期待

腸内フローラ ビフィーナS 4

ビフィーナSには、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も配合されています。ビフィーナSに含まれるオリゴ糖は、難消化性オリゴ糖と言って、消化されずに大腸まで届くことができるものです。

糖をエサとして増殖する善玉菌にとっては大きなご褒美になります。さらに、ビフィーナSのオリゴ糖は保水力が高く、便の水分不足で起こる便秘の解消にもつながります。

ポイント③ 適正価格で続けやすい味と形状

腸内フローラ ビフィーナS 5

ビフィーナSは、1日当たりの費用が99円。乳酸菌サプリの相場は、100円前後/日が多いので、平均的な負担です。

ビフィーナSの賞味期限は製造から1年6ヶ月です。価格と品質管理の面を見ても、ヨーグルトで善玉菌を摂取するよりもメリットが多いんです。

通常サプリメントは、カプセルや錠剤のような形状であることが多いですが、ビフィーナSは顆粒タイプ。粉薬のように苦くなく、オリゴ糖が入って甘いので、サプリというよりお菓子の感覚で飲み続けていただけると思います。

ヒト由来の馴染みの良い善玉菌。善玉菌の栄養源。続けやすさ。三拍子そろっているビフィーナSは、乳酸菌サプリ売上第一位を19年連続更新中の人気商品です。

 

第2位 乳酸菌革命

乳酸菌革命は、株式会社サンミリオンが販売する乳酸菌サプリメントです。一度に16種類もの善玉菌を摂取することができます。

ポイント① 実力のある菌をバランス良く配合

乳酸菌革命は、他の乳酸菌サプリと比較すると、断トツの乳酸菌の種類を配合した商品です。ビフィーナSや、乳酸菌EC-12に含まれる善玉菌もまとまって配合されています。

配合する乳酸菌の種類を増やすことで、その人の腸内で必要とされる菌が、先導して働き始めます。

口から入れた乳酸菌と腸内細菌には相性があり、相性が合わない場合には効果が出にくいことがあります。乳酸菌革命は、乳酸菌に多様性があるので対応力があり、相性が合う確率が高いというメリットがあります。

ポイント② オリゴ糖と食物繊維の相乗効果に期待

乳酸菌革命には、腸の善玉菌のエサになって発酵を助けるオリゴ糖と食物繊維も配合されています。

オリゴ糖と食物繊維は、腸まで消化吸収されず届きます。多種多様な菌と、善玉菌の栄養源を一粒に凝縮したサプリメントですので、相乗効果に期待です。

ポイント③ 菌の種類は多いが価格はお手頃

16種類という豊富な善玉菌と、善玉菌の栄養分を備えながらも、1日あたり92円という、乳酸菌サプリメントの中ではお手頃な価格を実現しています。

相性の合う確率はもちろん、お財布的な続けやすさもピカイチです。

 

第3位 乳酸菌EC-12

腸内フローラ 乳酸菌EC-12 6

乳酸菌EC-12は、久光製薬が販売する乳酸菌サプリで、乳酸菌EC-12(正式名称フェカリス菌)を1日1兆個摂取できる乳酸菌サプリです。

ポイント① 圧倒的な乳酸菌の数で善玉菌を増やす

腸内フローラ EC-12 7

乳酸菌EC-12には、フェカリス菌という丸い形の乳酸菌が使われていて、1日4つのチュアブルで、1兆個もの乳酸菌を摂取することができる乳酸菌サプリです。ヨーグルトに換算すると、100個分にも相当します。

フェカリス菌はヒト由来の乳酸菌なので、自然に腸に馴染んで、今いる腸内細菌を増やします。乳酸菌EC-12は、加熱処理を行った死菌を使用しているため、胃酸による菌の減少がなく、善玉菌の増加をサポートしてくれます。

2週間の服用で、大腸の善玉菌が増加したというデータがあり、服用をやめると減少に動きました。飲み続けることの大切さが分かるデータでもあります。

ポイント② オリゴ糖の整腸作用にも期待

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乳酸菌EC-12には、ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)という牛乳由来のオリゴ糖が配合されています。牛乳やヨーグルトなどの乳製品でお腹がゴロゴロしてしまう人には向きませんが、ビフィズス菌を増やす点では優秀な難消化性オリゴ糖です。

ポイント③ 適正価格で続けやすい味と形状

腸内フローラ 乳酸菌EC-12 9

乳酸菌EC-12は、チュアブルタイプの乳酸菌サプリです。そのまま水と飲みこんでもいいですし、ラムネ気分で噛んでもOK。1日当たり108円は第1位のビフィーナSより少々値が張りますが、ヨーグルト100個分だと思えばお得感がすごいですよね。

 

NHKスペシャルで特集 腸内フローラとは

NHKスペシャルでも「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」と銘打って報道され、関心度の高さがうかがえる腸内フローラ。腸内フローラとはいったい何なのでしょうか。

腸内に棲みつく細菌

私たちの腸には、沢山の菌が棲んでいます。腸に棲みつく細菌のことを、腸内細菌と言いますが、腸内細菌の種類はなんと数百種類に及び、数にすると600兆個にも上ります。

小腸の終わり(回腸)から大腸にかけて、たくさんの腸内細菌が種類ごとにまとまって生息しています。

腸内細菌の様子を例えた言葉

それぞれの細菌で縄張りを持って生きている様子が、お花畑([英] flora)のようにみえることから、腸内細菌の様子を「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼んでいるのです。

腸内細菌の種類や数は、その人の食生活や習慣、人種や年齢などで異なるので、腸内フローラも人によってそれぞれ違ってきます。

腸内細菌は、お互いにテリトリー争いをして戦ったり協力し合ったりしながら生きています。腸内フローラについて取り上げたニュースをご紹介しておきます。

成人の腸の内面を広げるとテニスコート1面分に相当し、腸内細菌がまるでお花畑のように生息していることから「腸内フローラ(=花畑)」と呼ばれます。腸内フローラを形成する色々な能力を待った多種多様な菌たちは互いに協力したり、あるいは勢力を争ったりしながら、腸に流れてくるものを栄養として絶えず増殖し、便として排泄(はいせつ)されます。

出典:朝日新聞DIGITAL

テニスコート1面分もの広い敷地にて腸内細菌が勢力争いをしていると考えたら、なかなか迫力がありますよね。

細菌が棲みかに腸を選んだ理由

このように膨大な細菌が腸に集中しているのは、腸内細菌は酸素を嫌う性質(偏性嫌気性菌)をもち、腸が生きやすい環境だったからです。

私たちは細菌に生きる場所を提供しているのです。そして「住まわせてくれてありがとう」とばかりに、腸内細菌からの恩恵を受けて私たちは生きています。体に良い働きをする菌と、悪い働きをする菌がいます。

私たちの健康に役立つ、良い働きをする菌「善玉菌」を増やすことが、腸内フローラを整えることにつながります。

腸内フローラを整える方法

健康維持のためには、いつも腸内環境の正常化をはかる必要があります。善玉菌が優勢な腸内フローラを維持できるように努めるのです。腸内フローラを整えるために、第一に外せないのは「食事」です。食事の考え方のポイントは2つあります。

  • 善玉菌になって働いてくれる食品
  • 善玉菌が喜んで元気になる食品

この2つを意識して選んでください

善玉菌になって働いてくれる食品

善玉菌には様々な種類がありますが、メインは乳酸菌よりもビフィズス菌です。善玉菌の代表ビフィズス菌は、腸内で乳酸・酢酸をつくります。乳酸・酢酸によって、悪玉菌の定着と増殖を防ぐことができ、お腹の調子を安定させることができるのです。

しかし、ビフィズス菌を含む食品は多々ありますが、腸まで確実に届くものは少ないのが現実です。

腸まで届いて、自分の善玉菌と手を取り合って働いてくれる善玉菌を摂取するには、善玉菌を詰め込んだ乳酸菌サプリを使うことをおすすめします。

乳酸菌サプリ

乳酸菌サプリを選ぶ際のポイントとしては、

  • 腸内の善玉菌を増やすことができる菌を使用しているのか
  • 善玉菌の栄養源も入っているのか
  • コスト的に、負担なく続けられるのか

の3つを意識してみましょう。その乳酸菌サプリに入っている菌は、腸内細菌を喜ばせられるのか。改善したことが分かる、臨床実験データなどが添えられていたら心強いですね。そして、生きて腸まで届くように設計されている乳酸菌サプリなのか。

お財布の負担をクリアしたら、あとは自分の腸内フローラで活躍できるかどうかの確認だけです。乳酸菌サプリには腸との相性があり、相性が合った時には変化を実感できるでしょうが、合わない場合には効果を得られないことがあります。

だいたい2週間を目安に、相性の確認を行うことが推奨されています。

人気の乳酸菌サプリメントの価格と効果効能を一覧にしました。どれも有用な菌を配合し、腸内フローラに良い影響をもたらしてくれると分かっているものです。

評価 1位 2位 3位 4位 5位
商品名 ビフィーナS 乳酸菌革命 乳酸菌(EC-12) 善玉菌のチカラ 植物乳酸菌ラブレ
画像 hikaku-top-bifina hikaku-top-ec12 hikaku-top-chikara hikaku-top-rabure
メーカー 森下仁丹 サンミリオン 久光製薬 フジッコ カゴメ
価格 2,980円 2,880円 1,810円 1,806円 4,286円
信頼性 1111 1112 1112 1112 1112
1日当たりのコスト 約99円 約92円 約60円 約58円 約143円
摂取できる菌 ビフィズス菌

アシドフィルス菌

ガセリ菌

ビフィズス菌、ガセリ菌、ラブレ菌など16種類 フェカリス菌 クレモリス菌FC株 ラブレ菌
どんな人におすすめ 毎日の便通を正常に戻したい方

信頼性のあるサプリを求めている方

毎日のスッキリを実感したい方

相性が合うサプリを求めている方

とにかく量!という、より多くの乳酸菌を摂取したい方(種類ではない) ハリがツライ方

朝から軽い日々を過ごしたい方

CMでも有名な菌。知名度を重要視している方
もっと詳しく見てみる

信頼のおけるサプリメントとして、ビフィーナSは機能性表示食品にも認定されている優れもの。試してみる勇気があれば、きっと違う世界に連れて行ってくれますよ。

発酵食品

善玉菌が腸内で発酵しているのと同じように、食べ物の上で発酵している「発酵食品」を食べることも、善玉菌の活性化につながります。

一例として、発酵食品をご紹介します。

発酵食品
醸造酢 甘酒 納豆
醤油 味噌 漬け物
キムチ ザワークラウト ピクルス
ヨーグルト チーズ  乳酸菌飲料

醤油や味噌など、日本人には馴染みが深い調味料たちは、発酵食品だったのですね。乳酸菌も善玉菌の一種なので、乳酸菌たっぷりのヨーグルトは腸内フローラを整えてくれると思われがちです。

しかし、善玉菌のほとんど(99.9%)はビフィズス菌なので、手っ取り早く、半永久的に整えるのであれば、サプリメントを使ってビフィズス菌を腸に送るのが一番です。

最近では、ビフィズス菌が入ったヨーグルトも発売していますが、胃酸で死滅する危うさを秘めています。サプリメントは、最初から胃酸をくぐり抜けられるように設計されています。

善玉菌のエサ・発酵元を食べる

善玉菌のエサになって善玉菌の繁栄を支える「食物繊維」や「オリゴ糖」を食べることも、腸内フローラを整える上では重要です。食物繊維は野菜などの植物性の食品、オリゴ糖は果物やハチミツなどに豊富です。

食物繊維を食べる際のポイント

ここで気を付けていただきたいのですが、食物繊維は水溶性食物繊維も摂るようにしましょう。

食物繊維は、水に溶ける「水溶性」と、水に溶けない「不溶性」があります。どちらも腸内フローラが良い状態を保つためには必要です。

しかし、この違いを考慮せずに野菜を食べていたら、便秘になってしまう可能性もあります。

なぜなら、ほとんどの野菜が多く持っているのは「不溶性」の方で、不溶性は便の水分を奪って、硬くしてしまう作用があるからです。最悪、食物繊維を摂り過ぎて便秘になってしまう、なんてことも考えられます。水溶性を意識して食べれば、便に適度な潤いが加えられます。

水溶性食物繊維が豊富な食品

水溶性食物繊維を豊富に含む食品をまとめました。ネバネバした海藻類に多く含まれ、海藻由来の食物繊維はアルギン酸と言います。昔ながらの和食に多く登場する食材が多いようです。

水溶性食物繊維を多く含んだ食品
昆布 わかめ こんにゃく
里芋 やまいも アボカド
おくら ごぼう きのこ類

2つのポイントを守るとどんな食事傾向になるのか

上記2つを実践していれば、自然と動物性たんぱく質と脂質の少な目の食事になると思いますが、実はこれも狙いだと言えます。動物性たんぱく質と脂質は悪玉菌の大好物で、摂取が制限されると、悪玉菌が増えにくい仕組みを作ることができます。

腸内フローラが入れ替わるのは2週間と言われていますので、まずは2週間この食生活を続けることが重要です。今までの食事をガラリと変えるのは大変で難しいことだと思いますが、続けた人だけが良い変化を感じることができるでしょう。

自分の食生活が、善玉菌を増やすことができるものなのか、悪玉菌を喜ばせるものではないのか、しっかりと確認しましょう。

腸内細菌と腸内環境

腸内フローラ(腸内細菌叢)を構成して生息する「腸内細菌」は、日々バランスは変化し、勢力分布も大きく変わります。腸内の細菌は、働きによって大きく3つに分類されて、限られた腸壁面の面積を相互に争いながら勢力を誇示しています。

  • 善玉菌:私たちにとって良い働きをする
  • 悪玉菌:私たちにとって悪い働きをする
  • 日和見菌:周りの状況で働きが変わる

善玉菌(有用菌)

善玉菌は、悪さをする悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す働きなどによって、お腹の調子を整えて、ヒトの体に有益な働きをする菌です。

代表的な細菌
  • ビフィズス菌
  • 乳酸桿菌
  • フェーカリス菌
  • アシドフィルス菌

悪玉菌(腐敗菌)

腸内でお通じを腐敗させて、有害物質を作る菌です。悪玉菌が増えてしまうと、便秘や下痢などが起こりやすくなり、お腹の調子が不安定になります。

代表的な細菌
  • クロストリジウム(ウェルシュ菌など)
  • ブドウ球菌
  • ベーヨネラ

日和見菌

善玉菌か悪玉菌、どちらか優勢な腸内細菌と同じ働きをします。

代表的な細菌
  • 大腸菌
  • バクテロイデス

腸内細菌の理想的なバランス

善玉、悪玉、日和見で大きく3つに分類される腸内細菌で成り立つ腸内フローラは、最適なバランスというものが存在します。

  • 善玉菌2割
  • 悪玉菌1割
  • 日和見菌7割

が、理想的なバランスなのです。

良い働きをしてくれるといっても、善玉菌10割というわけではありません。腸内のテリトリーを奪い合いながら生きる腸内細菌にとって、悪玉菌がいてくれないと戦う相手がいなくなります。

悪玉菌のいなくなった腸では、善玉菌の働きも弱くなってしまうと考えられています。

腸内細菌の理想バランスがもたらす5つの作用

腸内フローラのバランスを整えると、以下の5つの作用があることが認められています。

腸内フローラが良いと
病原体の侵入を防いで排除する 病気のもととなるような細菌やウイルスが侵入してきたら、排除するように働きかけます。
食物繊維を消化する 私たちは食物繊維を消化する消化酵素を持っていませんが、腸内細菌が分解して、消化できる形に変えてくれます。
ビタミン類の生成をする 水溶性ビタミンであるビタミンB群の生成をしてくれています。
ドーパミンやセロトニンの合成をする 幸福や意欲に関係する神経伝達物質のドーパミンやセロトニンを合成して、脳にまで送り届けます。
免疫を作る 免疫力の70%は、腸内細菌と腸粘膜細胞で作られています。

腸内フローラのバランスが崩れると起きる5つの作用

反対に、悪玉菌が1割を超えて優勢になった場合は、悪玉菌が食べカスを腐敗させて発生した有害物資が様々な健康被害を呼び寄せます。

腸内フローラが悪いと
お腹の調子が悪くなって下痢や便秘などが起こる 善玉菌が少なく、バリア機能が弱った腸内は、病原菌由来の下痢にかかりやすくなります。

便秘も、悪玉菌が多いと腸内がアルカリ性に傾いて腸の蠕動(ぜんどう)運動促進されなくなります。

様々な生活習慣病、肌荒れ、老化が進む 有害物質が腸から吸収されて全身を駆け巡るので、様々な部位に影響が及びます。

有害物質が皮膚に行き着いたら肌荒れに、全身に及んだら老化が始まります。

アレルギーを発症しやすくなる 正しい免疫反応ができなくなり、免疫異常であるアレルギーを発症しやすくなります。

これまで問題なく接していたものへの耐性が弱まることがあります。

気持ちが暗くなる 精神面に大きく影響する神経伝達物質の産出が少なくなるので、気持ちの落ち込みや、回復が遅くなってしまいます。
体臭がキツくなる 悪玉菌が作った有害物質が血液中に溶けだして、皮膚や呼気などから出ていきます。

この時、腐敗臭も一緒に放出されて、体臭がにおったり、息が臭くなったりしてしまいます。

腸内フローラのバランスが崩れる原因

腸内フローラのバランスの崩れは、健康を脅かす出来事だと分かりましたね。何がキッカケとなって腸内フローラはおかしくなってしまったのでしょうか。

食事の偏り

まずは、便を作るもとになる食事の偏りが挙げられるでしょう。腸内細菌が苦しむような食事内容が積み重なって、悪玉菌の住み心地の良い腸内環境が出来上がるのです。

慢性的な野菜摂取不足も、腸内環境にとっては大ダメージになります。

運動不足

運動をしなくなると、腸を刺激する動きをしないことになります。すると、どんどん腸が硬くなって動きが悪くなってしまうんです。

排泄力も弱まって、便が腸に長く留まり腐敗が進みます。

ストレス

脳と腸は、腸脳相関と呼ばれるほど深い関わりがあり、私たちが受けたストレスはそのまま腸のストレスになります。ストレスは善玉菌を弱らせる圧倒的なパワーがあります。

抗生物質

抗生物質は細菌を殺して増殖を抑えるための薬ですが、腸内細菌も見境なく殺されてしまいます。抗生物質を処方された際は、抗生物質用の整腸剤を処方してもらうのも忘れずに。

たけしの「家庭の医学」で話題 ダイエットと腸内フローラの関係

ダイエットは女性にとって永遠のテーマに思えますが、減量と腸内フローラにも【関係アリ】という説が有効になっています。

ダイエットの常識と新常識

これまでの常識では、太る原因は

  • 食べ過ぎによるカロリー過剰摂取
  • 運動不足によるカロリー消費不足

だとされていました。しかし、新常識として「腸内細菌のバランスも大いに関係するのではないか」と考えられ始めたのです。

「家庭の医学」番組内容

家庭の医学の番組内容です。

食べた分だけ太ってしまう人と、たくさん食べても太らない人のお通じ状況を聞いたところ、正反対の状況だったのです。

  • 太ってしまう人:慢性的な便秘の持ち主
  • 太らない人:便秘知らずで、いつも快便

腸内細菌が減量に作用するメカニズムまでは解明されていませんが、腸内フローラの状態が体型に影響を及ぼすことが分かってきたのです。腸内フローラと体型・体重は、相互依存の関係にあるのです。

健康のためにも肥満は避けたい

健康のためには、適正体重をキープして肥満にならないことが大切ですよね。腸内フローラの解明がもっと進めば、減量のメカニズムも解明される日が来るのかもしれません。期待せずにはいられないトピックです。

腸内フローラのチェック方法

腸内フローラの状態は、お通じを見ることが一番簡単で、トイレに行くたびにできることになります。

理想のお通じ

健康なお通じの状態と言うのは、以下の条件を満たしたものです。いわゆる「バナナ便」です。

  • 形:バナナのように、ある程度の長さを持つ
  • 色:黄色がかった褐色~茶色
  • ニオイ:そこまで臭くなく、ツンとしない
  • 硬さ:硬すぎず柔らかすぎない、柔らかめのバナナのような硬さ

この4つの項目で、見分けることができるのです。

自宅でできる 腸内フローラ検査

なお、どなたでもお使いいただける腸内フローラをチェックできる検査キットもありますので、ご紹介しておきますね。どちらも、検査キットを取り寄せて糞便を採取し、検査機関に送るものです。

【マイキンソー】

次世代型腸内細菌叢検査

【テクノスルガ・ラボ】

T-RFLPフローラ解析

価格 19,440円 21,000円

出典:
マイキンソー
株式会社テクノスルガ・ラボ

それぞれ、結果の出し方や、分かる項目が微妙に違ってくるので、自分の知りたい結果が来るのかどうか確認してから申し込みましょう。

医療機関でも腸内フローラの検査を実施しているところもありますが、価格は30,000円以上するところが多いので、自宅で行ったほうが割安という結果になりました。

まとめ

菌と聞くと【排除しなければいけない汚いもの】というイメージをお持ちかもしれません。

しかし、私たちから腸内細菌がいなくなってしまっては、一日たりとも生きていくことはできません。現代の日本では、

「やれ除菌!」
「やれ殺菌!」

と躍起になりすぎて、腸内細菌に戦わせることを避けてしまっています。その結果、免疫が育たず、アレルギー発症の人口も増えてきているのです。

いまこそ、腸内フローラを整えるタイミングなのではないでしょうか。明日の自分は、今日の自分が作ります。明日の元気は、腸内フローラがカギを握っています。

投稿日:2016年8月3日 更新日:

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